Marriott Bonvoy アメックスの2025年大改定を整理|年会費82,500円と無料宿泊400万円利用の中身

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アメリカン・エキスプレスとマリオット・インターナショナルは、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス提携カードのサービス内容を2025年8月以降順次改定した。プレミアム・カードの年会費は49,500円から82,500円へと大幅に引き上げられ、無料宿泊特典の利用条件や上限ポイント、プラチナエリート達成条件も見直されている。

ここでは公式発表をもとに、プレミアム・カードと無印(通称:マリオットボンヴォイアメックス)の2枚について、改定後の条件と適用時期、経過措置を整理する。

改定後の基本スペック

項目Marriott Bonvoy アメックス(無印)Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム
年会費(本会員)34,100円(税込)82,500円(税込)
家族カード公式記載に従う1枚目 無料/2枚目以降 41,250円(税込)
ゴールドエリート利用条件なしで自動付与利用条件なしで自動付与
無料宿泊特典の付与条件年間150万円以上のカード利用+継続年間400万円以上のカード利用+継続
無料宿泊の上限ポイント1泊最大50,000ポイント分1泊最大75,000ポイント分
ポイントの追加合算公式に従う保有ポイントと合算で最大100,000ポイントまで
プラチナエリート達成年間500万円以上のカード利用

両カードともゴールドエリート資格は維持される一方、無料宿泊特典の利用条件と上限が再設計された点が大きい。

適用時期と経過措置

改定の適用は、申込・保有のタイミングで異なる。

  • 2025年8月20日(水)までに本カードを保有または申込み済みの会員:年会費は2025年11月以降の利用代金明細書(2025年11月21日以降の引落分)から順次新年会費が適用される。プログラム期間は従来どおりで、自分のプログラム終了日(2025年10月27日〜2026年10月26日の範囲)に応じて新条件が適用されていく
  • 2025年8月21日(木)以降に切替・新規申込の場合:入会日から新年会費・新条件が適用される
  • 家族カードを2枚以上保有していた既存会員は、2025年11月以降の請求分より新年会費が適用される

既存会員には移行特別期間が設けられており、プログラム終了日に応じて、新条件への移行レートを公式アプリ「ポイント・特典」→「無料宿泊特典獲得プログラム 進捗状況」で確認できる。

プレミアム・カードの年会費と家族カード

プレミアム・カードの本会員年会費は49,500円から82,500円となり、約1.67倍に引き上げられた。家族カードは1枚目が無料、2枚目以降は41,250円(税込)となる。家族カードを複数枚運用していた会員は、合計年会費の負担が大きく変わる点に注意が必要だ。

無印のMarriott Bonvoy アメックスは、改定後の年会費が34,100円(税込)。改定前のプレミアム水準(1泊最大50,000ポイント分の無料宿泊)に近い特典が、より低い年会費で持てる構図となっている。プレミアムで400万円の利用が見込めない場合、無印への切替も合理的な選択肢になりうる。

無料宿泊特典の見直し

無料宿泊特典は、改定の中心的なポイントだ。

  • プレミアム:年間400万円以上のカード利用+カード継続で、1泊最大75,000ポイント分の無料宿泊が付与される。保有しているMarriott Bonvoyポイントと合算することで、最大100,000ポイントまでの宿泊にも交換できる
  • 無印:年間150万円以上のカード利用+カード継続で、1泊最大50,000ポイント分の無料宿泊が付与される

旧プレミアムの無料宿泊(1泊最大50,000ポイント分)に相当する水準が、改定後は「無印カードで150万円利用」に下がった形だ。プレミアムを選ぶ理由は、上限ポイントの差(50,000→75,000)と、合算で最大100,000ポイントまで伸ばせる柔軟性に集約される。

プラチナエリート資格の達成条件

プレミアム・カードでは、ゴールドエリート資格から上位のプラチナエリート資格へのランクアップ条件も見直された。

  • 改定後の取得条件:年間500万円以上のカード利用
  • 2025年のプログラム期間(2025年1月1日〜12月31日)に限り、経過措置として年間400万円の利用でプラチナエリート資格を達成可能。達成から1ヶ月後を目途に付与される
  • 2025年8月21日以降に新規申込みした会員は、2025年12月31日までに500万円以上の利用で達成。1ヶ月後を目途に付与
  • プラチナエリートステータスが有効になってから最低12ヶ月は、カードを切替えてもステータスは保持される

500万円という決済規模は、個人利用としては相当に高い水準だ。元々500万円前後の決済が見込める層には継続価値があるが、400万円〜500万円の中間層には判断の難しいラインとなる。

新ダイニング特典「ポケットコンシェルジュ」

プレミアム・カードには、改定にあわせて新しいダイニング特典が用意された。

  • 予約サービス「ポケットコンシェルジュ」経由の利用で、毎回20%キャッシュバック
  • 半年ごとに最大5,000円、年間で最大10,000円のキャッシュバック
  • 2025年8月20日までに本カードを保有・申込み済みの会員は、2025年10月28日から利用可能

年会費引き上げの一方で、レストラン利用に対する還元が新設された形だ。マリオット系ホテルのレストランや、外食でこの予約サービスを使う頻度が高い層にとっては、年間1万円のキャッシュバックが実質的な年会費圧縮になりうる。

その他の留意点

改定にあわせて、利用面・物理面でも変更がある。

  • 対象外決済:事業用決済は改定により対象外となる方向で見直されている(公式の事業用決済お知らせページに詳細)
  • 公共料金などの還元率:100円=0.5ポイント(200円単位での加算)と、通常利用より低い扱いになる
  • カードデザインの一新:再発行・切替は2025年8月21日13時以降、更新カードは2025年10月の有効期限から新デザインに切り替わる
  • タッチ決済の推奨:新デザインカードでは、駅自販機・ガソリンスタンド・コインパーキングなど一部のオートローディング式自動精算機で利用できないケースがある。タッチ決済対応端末ではタッチ決済の利用が推奨されている
  • 切替時の取扱い:カード切替時、無料宿泊特典・エリート資格達成のための利用金額は引き継がれない。Marriott Bonvoyアカウントのポイント残高は引き続き加算される

改定をどう見るか

判断の軸は、年間カード利用額がいくらに達するかに尽きる。

プレミアムを継続する合理性が出るのは、年間400万円以上を継続的に決済できる層だ。1泊最大75,000ポイント分の無料宿泊と、保有ポイントとの合算で最大100,000ポイントまで伸ばせる柔軟性、ポケットコンシェルジュの年間最大10,000円キャッシュバックを足し合わせて、新しい年会費82,500円を上回るかどうかが判断ポイントになる。プラチナエリートを狙う場合は、さらに500万円という決済水準が現実的かを見極める必要がある。

年間カード利用が400万円に届かない、あるいは無料宿泊特典の上限が50,000ポイント分でも十分という層は、無印(34,100円・年間150万円利用)への切替が合理的だ。改定前のプレミアム水準に近い特典を、年会費を半分以下に抑えて維持できる。

逆に、年間150万円にも達しない場合や、Marriott系の宿泊機会が少ない場合は、両カードとも年会費を回収しづらい。空港ラウンジや旅行保険など、ホテル特典以外の付帯価値で判断するか、別カテゴリのカードへの乗換えを検討する局面に入る。

まとめ

Marriott Bonvoy アメックスの2025年改定は、年会費の引き上げに加え、無料宿泊・プラチナエリート・新ダイニング特典の条件を再設計する大きな見直しだ。プレミアムは年間400万円以上を決済し、無料宿泊と新ダイニングを使い切れる層に最適化された。無印は34,100円で旧プレミアム水準に近い無料宿泊を狙える設計となり、エントリー層・中量利用層の受け皿として位置付けが明確になった。

自分のカード利用額・宿泊頻度を年単位で見直し、どちらのカードが回収可能か、あるいは別カードに乗り換えるかを冷静に判断したい。

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