dカードの通常還元が2027年1月に200円1ポイントへ|年会費1,650円の条件とPLATINUM改定を整理した
NTTドコモは2026年9月1日、「ドコモポイ活プラン」「dカード PLATINUM」のdポイント進呈条件と、「dカード」の通常決済dポイント進呈率および年会費を改定すると発表した。改定は3本立てで、適用時期は2026年10月ご利用分から2027年5月ご利用分まで段階的に分かれている。年会費無料が前提だった一般カードに条件が付く点と、PLATINUMの最大進呈率期間が12か月から実質3か月へ短くなる点が中心になる。公式発表をもとに、対象と時期を分けて整理する。
改定は3本立て、適用時期が段階的に分かれる
| 改定対象 | 主な内容 | 適用時期 |
|---|---|---|
| ドコモポイ活プラン | ポイント進呈の計算対象額からポイ活特典の進呈分を減額 | 2026年12月ご利用分から |
| dカード PLATINUM | ドコモ光・ドコモでんきGreenの進呈率引き下げ、最大進呈率の期間短縮 | でんきGreenは2026年10月、ケータイ・ドコモ光・dカード積立は2026年12月ご利用分から |
| dカード(一般) | 通常決済の進呈率を200円1ポイントへ、年会費に利用条件を追加 | 2027年1月ご利用分から(タッチ決済特典は2027年5月ご利用分から) |
対象となるのは既契約者も含む。「dカード GOLD U」「dカード GOLD」「dカード PLATINUM」は3番目の一般カード改定の対象外である。
dカード(一般)は通常決済が200円1ポイントへ
もっとも影響範囲が広いのが一般カードの通常決済の改定である。
| 項目 | 改定前 | 改定後 | 適用 |
|---|---|---|---|
| 通常決済のdポイント進呈率 | 100円(税込)ごとに1ポイント | 200円(税込)ごとに1ポイント | 2027年1月ご利用分から |
| スマートフォンによるタッチ決済 | ー | 200円(税込)ごとに2ポイント | 2027年5月ご利用分から |
| 年会費 | 無料 | 初年度無料/2年目以降も無料。ただし前年度に一度も利用がない場合1,650円(税込) | 2027年1月から(2028年2月お引き落とし分から請求) |
還元率に置き換えると、通常決済は1.0%から0.5%になる。ただし2027年5月ご利用分からは、スマートフォンによるタッチ決済(街の買い物でのApple Pay・Google Pay・おサイフケータイのiD利用)であれば200円につき2ポイントとなり、実質1.0%が維持される。この特典の対象はクレジットカード番号が「4363」「5344」「5365」のいずれかで始まるdカードに限られる点が条件として付く。
d払いの支払い方法をdカードに設定している場合は、改定後も200円ごとに2ポイントが進呈される。内訳はd払いの基本還元が200円で1ポイント、dカード支払い特典が200円で1ポイント(期間・用途限定ポイント)となる。d払い経由かカード直接決済かで還元が倍違う構造になるため、支払い経路の設計が実利に直結する形になる。
年会費については、前年度にショッピング・ドコモ利用料金・ETC・キャッシングなどの利用が一度もなかった場合のみ1,650円(税込)が請求される。金利やリボ払い手数料などの各種手数料、カード年会費、ETC年会費は利用判定の対象外とされる。売上情報がカード会社に到着した日で判定するため、判定期間の末尾に使った分は間に合わない可能性がある。dカードの基本仕様はdカードの還元率・特典・注意点にまとめている。
なお公共料金・税金など一部の利用先は、今回の改定より前から200円につき1ポイントの扱いとなっている。この経緯はdカードが公共料金の還元率を半減で整理した。
dカード PLATINUMは最大進呈率の期間が12か月から実質3か月へ
dカード PLATINUMは、ショッピング利用額に関わらず最大進呈率が適用される期間と、ドコモ光・ドコモでんきGreenの進呈率が変わる。
《改定前》
| 期間 | 月間ショッピング利用額 | ケータイ | ドコモ光 | でんきGreen(地域1) | でんきGreen(地域2) |
|---|---|---|---|---|---|
| 入会初年度(入会月から12か月後まで) | 一律 | 20% | 20% | 12% | 20% |
| 入会2年目以降 | 10万円未満 | 10% | 10% | 6% | 10% |
| 入会2年目以降 | 10万円以上20万円未満 | 15% | 15% | 9% | 15% |
| 入会2年目以降 | 20万円以上 | 20% | 20% | 12% | 20% |
《改定後》
| 期間 | 月間ショッピング利用額 | ケータイ | ドコモ光 | でんきGreen(地域1) | でんきGreen(地域2) |
|---|---|---|---|---|---|
| 入会月から2か月後まで | 一律 | 20% | 12% | 8% | 12% |
| 入会月から3か月後以降 | 10万円未満 | 10% | 10% | 6% | 10% |
| 入会月から3か月後以降 | 10万円以上20万円未満 | 15% | 11% | 7% | 11% |
| 入会月から3か月後以降 | 20万円以上 | 20% | 12% | 8% | 12% |
地域1は北海道・東北・東京・北陸・中国・四国の各電力エリア、地域2は中部・関西・九州の各電力エリアを指す。
変更点は2つに整理できる。1つは「一律で最大進呈率」の期間が入会から12か月だったものが入会月から2か月後までに短縮されること。もう1つは、ケータイ料金の進呈率は据え置かれる一方で、ドコモ光とドコモでんきGreenの進呈率が引き下げられることである。月20万円以上を使う層でもドコモ光は20%から12%になるため、光回線と電気をまとめている世帯ほど影響が大きい。
dカード積立の進呈率そのもの(NISA口座で最大3.1%など)に改定はないが、最大進呈率が適用される期間は同じく入会月から2か月後までに短縮される。年会費29,700円の元を取る計算をしている場合は、dカード PLATINUMの年会費・還元率・特典の試算と併せて、入会2年目以降を基準に引き直す必要がある。
ドコモポイ活プランは計算対象額からポイ活特典分が差し引かれる
「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「eximo ポイ活」「ahamo ポイ活」については、2026年12月ご利用分から、ポイント進呈の計算対象額が変わる。dポイントの種別や進呈率自体の改定はない。
| 改定前(2026年11月ご利用分まで) | 改定後(2026年12月ご利用分以降) |
|---|---|
| 各種割引後の利用料金に対してdポイント進呈 | 各種割引後の利用料金から、ポイ活特典の対象決済に対する進呈分を減額した金額に対してdポイント進呈 |
公式が示す試算例では、ドコモ ポイ活 MAX(月額10,680円・税抜)に各種割引3,000円が適用され、対象決済の特典で3,500ポイントが進呈されたケースで、計算対象額が7,680円から4,180円へ下がる。進呈率がPLATINUMの20%であれば、1,000円ごとの計算で対象額が3,500円分減ることになる。ポイ活特典で多くのポイントを得るほど、料金に対する進呈分が削られる設計であり、二重取りを塞ぐ方向の改定と読み取れる。
年会費返金の申し込みは2026年12月31日までのエントリーが必要
今回の改定に伴い、dカード PLATINUMを契約している場合、またはdカード GOLDかつドコモポイ活プランを契約している場合は、希望すれば年会費の返金を申し込める。エントリーの受付は2026年12月31日までとされており、返金条件と手続き方法は公式ページで案内されている。年会費が高いカードほど、改定後の条件で保有し続けるかを判断する期限がこの日付になる。
一方で、2026年9月1日からは「ドコモの銀行(ドコモSMTBネット銀行)」とdカードの連携などの条件を満たすと、街の店舗でのタッチ決済またはd払い(支払い方法をdカードに設定)の進呈率が上がる新特典が始まっている。銀行側の動きは住信SBIネット銀行が「ドコモの銀行」へで整理した。改定と特典が同時に走っているため、還元率の実測は口座連携の有無で変わる。
気になる点
適用時期が4段階(2026年10月・12月、2027年1月・5月)に分かれており、いつから何が変わるかを追いにくい。特に一般カードは、通常決済の引き下げが2027年1月で、それを埋めるタッチ決済特典の開始が2027年5月と4か月ずれる。この間はカード直接決済の還元が0.5%のままになるため、d払い経由に寄せるか、タッチ決済特典の対象カード番号かどうかを確認しておく必要がある。
対象カード番号の条件も注意点になる。「4363」「5344」「5365」で始まるカードのみが200円2ポイントの対象であり、それ以外の番号のdカードを持っている場合は切り替えが前提になる。GOLD系からのダウングレードや新番号カードへの切替については、切替2年目以降に適用されると注記されている。
年会費の1,650円は「前年度に一度も利用がない場合」に限られるため、年に1回でも決済していれば発生しない。ただし請求は2028年2月引き落とし分からと先になるので、休眠状態のカードを持ち続けている場合は、2027年中に一度使うか解約するかの判断が必要になる。長期保有を前提にするなら、年1回の利用を確実にする運用が現実的である。
まとめ
今回の改定は、一般カードの通常決済を0.5%へ下げたうえで、タッチ決済とd払いという特定の経路に1.0%を残す構造になっている。カードを出して決済する使い方から、スマートフォン経由の決済に誘導する設計と整理できる。dカード PLATINUMは初年度優遇が実質3か月に縮み、ドコモ光・ドコモでんきGreenの進呈率も下がるため、年会費29,700円の回収計算は入会2年目以降の数字で組み直す必要がある。年会費返金のエントリー期限が2026年12月31日である点は、判断のタイムリミットとして押さえておきたい。dカード GOLDとの比較はdカード GOLDの年会費・還元率・特典、貯めたポイントの使い道はdポイントのお得な使い方で扱っている。
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編集者:ナナ