BenQ Creative Pro PV3250UとPV2750Uは何が新しいか|4K 120Hz・IPS Black・Thunderbolt 4 96Wを整理した
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ベンキュージャパンが映像制作向けの4Kモニター「Creative Pro PV3250U」(31.5型)と「PV2750U」(27型)を発表した。国内の発売時期は、PV3250Uが2026年10月16日、PV2750Uが11月とされており、価格はオープンだ。
同社の「Creative Pro」ブランドでは、静止画・デザイン向けのPD2732Uが先に出ている。今回のPVシリーズはリフレッシュレート120Hzと3000:1のコントラスト比、Thunderbolt 4の96W給電、KVMを一台にまとめた構成で、動画編集・ポストプロダクション用途に寄せた位置づけと整理できる。
基本スペック
BenQ公式の製品ページで確認できた仕様は次のとおり。2機種の違いは画面サイズと発売時期が中心で、パネルの性格や色管理機能は共通している。
| 項目 | PV3250U | PV2750U |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 31.5型 | 27型 |
| 解像度 | 3840×2160(約140ppi) | 3840×2160(約163ppi) |
| パネル | IPS Black | IPS Black |
| リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
| コントラスト比 | 3000:1 | 3000:1 |
| 色域 | DCI-P3 99% / Display P3 99% / Rec.709 100% | 同左 |
| 色精度 | ΔE≦1 | ΔE≦1 |
| HDR | HDR10 / HLG(HDR600) | HDR10 / HLG(HDR600) |
| 映像入力 | Thunderbolt 4、HDMI 2.1、DisplayPort 1.4 | 同左 |
| 給電 | Thunderbolt 4(40Gbps)から最大96W | 同左 |
| スタンド | 高さ115mm / チルト-5〜20° / スイベル±30° / ピボット90° | 同左 |
| VESA | 100×100mm | 100×100mm |
| 発売時期 | 2026年10月16日 | 2026年11月 |
画素密度は解像度とサイズから算出した値で、31.5型が約140ppi、27型が約163ppiとなる。同じ4Kでも27型のほうが文字は細かく、31.5型は作業領域を広く取りやすいという整理になる。
IPS Blackと3000:1が意味すること
通常のIPSパネルのコントラスト比は1000:1前後が一般的で、黒は灰色寄りに見えやすい。PVシリーズはIPS Blackパネルを採用し、公式ページではネイティブ3000:1、Rec.709条件で黒の輝度0.03nitと説明されている。同社のPD2732Uは1000:1のため、黒の沈み込みは仕様上3倍の差がある。
暗部の階調確認が多い映像編集では、黒が浮かないことは判断精度に直結する。PVシリーズには暗部を持ち上げて確認する「Shadow Check」モードと、細部を拡大する「Area Zoom」も用意されている。
HDRはHDR10とHLGに対応し、HDR600表記だ。BenQ欧州の発表資料では、PV3250Uの輝度は標準450cd/m²、ピーク600cd/m²とされている。
色管理:3D LUT内蔵とキャリブレーション
色管理は、16bitの3D LUTによるハードウェアキャリブレーションに対応する。AQCOLOR技術により、DCI-P3・Display P3・Rec.709の各モードを工場出荷時にキャリブレーションし、レポートが付属する。ICCおよびISOの国際規格に沿った開発とされ、CalmanとColorSpaceの連携にも対応している。
| 比較項目 | PV3250U / PV2750U | PD2732U |
|---|---|---|
| 主な用途 | 映像制作・ポストプロダクション | 写真・デザイン |
| リフレッシュレート | 120Hz | 60Hz |
| コントラスト比 | 3000:1(IPS Black) | 1000:1 |
| 色域(公式記載) | DCI-P3 99% / Rec.709 100% | Adobe RGB 99% / P3 99% |
| 色精度 | ΔE≦1 | 平均ΔE 2以下 |
| Thunderbolt 4入力給電 | 96W | 90W |
| スイベル | ±30° | ±15° |
映像制作ではDCI-P3とRec.709が実務上の基準になるため、PVシリーズの色域構成は用途に合わせた選択と読み取れる。一方、公式の製品ページでAdobe RGBの記載は確認できないため、印刷物の色校正が主な作業ならPD系のほうが仕様面では適合する。
Thunderbolt 4の96WとKVMで1本運用が成立する条件
接続はThunderbolt 4、HDMI 2.1、DisplayPort 1.4の3系統。Thunderbolt 4ポートは映像・データ・最大96Wの給電を1本のケーブルで担う。16インチMacBook Proクラスの高負荷時には96Wでも余裕は大きくないが、通常作業中の給電としては14インチクラスに十分な出力だ。
KVMスイッチも内蔵しており、Mac StudioとMacBook Pro、Windows機のように複数台を1組のキーボード・マウスで切り替えられる。ワイヤレスコントローラー「Hotkey Puck G4」が付属し、色モードや入力切り替えを手元で呼び出せる。外付けのKVMスイッチを買い足す構成と比べると、デスクの配線とUSBポートの取り合いを減らせるのが構成上の利点だ。KVMの具体的な切り替え条件は、同様の機能を持つモニターのKVM内蔵モニター比較で整理している。
付属品としてはマグネット式のシェードフードも同梱される。映り込みの制御はモニター選びの前提条件になりやすく、別売りフードを買い足す必要がない点は費用面でも差になる。
気になる点
- 価格が未公表:国内価格はオープンで、直販価格は発売時期が近づくまで判断材料が揃わない。参考として、BenQ欧州のPV3250Uは1,649ユーロ(税込)で案内されている
- USBハブ構成が確認できない:公式ページの概要にはUSBポートの数と規格が明記されておらず、下流ポートが何本使えるかは仕様表の公開待ちとなる
- 120Hzの出力条件:4Kで120Hz表示にするには、接続元のGPU・ポートの対応と使用するケーブルの帯域が条件になる。Thunderbolt 4の40Gbps接続で常に120Hzが出るとは限らない
- PV2750Uは11月発売:27型を待つか、10月発売の31.5型を選ぶかで、導入時期に約1か月の差が出る
誰に向いているか
| 用途 | 向くモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 動画編集・カラーグレーディング | PV3250U / PV2750U | 3000:1のコントラスト、Rec.709 100%、3D LUT |
| 写真現像・印刷物の色校正 | PD2732Uなど | Adobe RGB 99%が公式に記載されている |
| 作業領域を広く取りたい | PV3250U(31.5型) | 同じ4Kで作業領域が広い |
| 机の奥行きが限られる | PV2750U(27型) | 画面が小さく、ppiが高い |
現行のCreative Proシリーズで、すでにAmazonで購入できる32型モデルとしてはPD3225Uがある。Thunderbolt 3の85W給電に対応する4Kモデルだ。
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まとめ
PV3250UとPV2750Uは、IPS Blackによる3000:1のコントラスト、120Hz、Thunderbolt 4の96W給電、KVM、3D LUT内蔵を組み合わせた映像制作向けの4Kモニターと整理できる。静止画・色校正寄りのPD2732Uとは、色域の構成とコントラスト比で用途が分かれる。発売は10月16日(PV3250U)と11月(PV2750U)で、国内価格の発表が次の判断材料となる。
公式情報:BenQ Creative Pro PV3250U(BenQ Japan) / BenQ Creative Pro PV2750U(BenQ Japan)
編集者:ナナ
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