バッファロー初のトラックボールは6,990円で何を積んだか|34mmボールと3台切替を整理した
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バッファローが2026年9月2日、同社初となるトラックボールマウス「BSTBB700Xシリーズ」を発売した。親指操作タイプで、ボール径は定番の34mm。通常販売価格は6,990円(税込)で、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングのバッファロー公式ストア限定モデルという扱いになる。
トラックボールは、エレコムとロジクールが長く二強で、そこにKeychronのような後発が入ってくる構図が続いていた。ネットワーク機器と周辺機器で国内シェアを持つバッファローが、この価格帯で参入してきた点が今回の変化になる。公式情報をもとに、何が積まれていて何が積まれていないかを整理する。
バッファロー トラックボール マウス 無線 Bluetooth 高速スクロール 横スクロール 静音 グラファイトブラック BSTBB700BKX
¥6,990
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基本スペック
| 項目 | BSTBB700Xシリーズ |
|---|---|
| 型番 | BSTBB700BKX(グラファイトブラック)/BSTBB700WHX(シルキーホワイト) |
| 操作方式 | 親指操作トラックボール |
| ボール径 | 34mm(支持球に人工ルビー、3点支持) |
| センサー | IR LED(光学式) |
| 分解能 | 500/800/1200DPI の3段階切替 |
| ボタン数 | 5ボタン+チルト |
| 接続 | 無線2.4GHz(USB Type-Aレシーバー)/Bluetooth 5.0 |
| 登録台数 | 合計3台(2.4GHz×1+Bluetooth×2) |
| 電源 | 単3形乾電池1本 |
| 電池寿命 | 最大約2年6か月(当社計算値) |
| 外形寸法 | 約95×51×117mm |
| 質量 | 約150g(電池含む) |
| 電波到達距離 | 非磁性体 約10m/磁性体 約3m |
| 保証期間 | 6か月間 |
| 通常販売価格 | 6,990円(税込) |
ボール径34mmは、親指操作トラックボールでは標準的なサイズにあたる。エレコムのIST系が36mmの大型ボールを訴求してきたのに対し、こちらは筐体をコンパクトに保つ側に振った選択と読み取れる。
支持球に人工ルビーを使う構成は、エレコムが上位モデルで採用してきた方式と同系統になる。樹脂支持球と比べて摩擦が小さく、転がりの滑らかさと停止位置の制御しやすさを両立させる狙いがある。
高速スクロールとチルトの仕様
ホイールは金属製で、磁力でラッチ感を作る機構を採用している。機械的な摩擦が少ないため、軽くはじくとスクロールが慣性で継続する。縦に長いドキュメントやログ、Excelシートを流し読みする用途では効きが大きい部分になる。
チルトボタンも搭載しており、ホイールを左右に倒すと横スクロールになる。ただし公式が明記しているとおり、チルトによる横スクロールは高速スクロールに対応しない。列の多い表を横方向に一気に飛ばす動きは、縦方向と同じ感覚では動かない点は把握しておきたい。
静音スイッチは、ホイールチルトを除く全ボタンに入っている。左右ボタン・ホイールボタン・サイドボタンが対象で、チルト操作だけは静音対象外という切り分けになる。
3台切替とDPI切替を天面に置いた意味
接続先切替ボタンとDPI変更ボタンは、どちらも本体の天面に配置されている。無線2.4GHz接続1台とBluetooth接続2台の合計3台を登録でき、現在の接続先はLEDの点灯位置と色で判別する。
トラックボールは本体を持ち上げない前提の入力機器なので、切替ボタンを底面に置くと「持ち上げて裏返す」動作が発生する。マウスなら底面でも成立する配置が、トラックボールでは成立しにくい。天面配置はその構造的な事情に沿った設計と整理できる。
電源スイッチも側面のスライド式で、離席や持ち運びのたびに裏返す必要がない位置に置かれている。
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価格帯と販路の条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通常販売価格 | 6,990円(税込) |
| 発売記念クーポン価格 | 5,990円(税込) |
| クーポン期間 | 2026年9月2日〜9月13日 |
| クーポン配布数 | 対象ストア合計・先着1,200台 |
| 対象ストア | バッファローダイレクト(Amazon/楽天市場/Yahoo!ショッピング) |
親指トラックボールの価格帯は上に広い。ロジクールのMX ERGO Sは公式オンラインストアで19,580円(税込)で、そこから見ると本機は3分の1程度の位置になる。トラックボールを試したことがない層が最初の1台として選ぶ価格として設計されている、と読み取れる。
一方で、公式ストア限定モデルという販路の条件は無視できない。バッファローの商品ページ側にも「この商品は特定販売店向けです」と明記されており、家電量販店の店頭で実機を触ってから買う流れは想定されていない。手のサイズとの相性が結果を大きく左右するデバイスで、試用の機会が限られる点は購入前提として押さえておきたい。
エンジニア視点で見るとどう使えるか
デスクの占有面積が変わる。 本体を動かさないため、書類を広げたままでも、マウスパッドのない環境でも動作する。外形寸法は約95×51×117mmで、この面積さえ確保できれば運用できる。デュアルディスプレイでカーソル移動距離が長い環境ほど、腕の移動量が減る効果は出やすい。
カスタマイズソフトの前提条件は要確認。 ボタン割り当ては無料ソフト「マウスカスタム+」で行うが、これはWindows専用で、管理者権限は不要とされている。会社支給PCへの導入ハードルが低い点は実務的な利点になる一方、macOSとWindowsを併用する環境では、Mac側は素の5ボタンとして扱うことになる。複数OSを行き来する使い方では、この非対称性が判断材料になる。
なお同ソフトについては、管理者権限で動作するソフトウェア上ではボタン割り当て機能が無効になると公式が注記している。管理者権限で起動するターミナルやIDEを常用する場合、その画面上では割り当てが効かない可能性がある。
電池運用は長期側に振られている。 単3形乾電池1本で最大約2年6か月という値は、1日8時間のPC操作のうち5%をマウスに割り当てた場合の当社計算値とされる。実使用での数字ではないが、充電運用のトラックボールと比べてケーブル管理が発生しない構成であることは確かで、常設デスクの機器を増やしたくない場合には効いてくる。
気になる点
保証期間が6か月と、周辺機器としては短い部類に入る。ロジクールやエレコムの上位トラックボールが1年以上の保証を設定してきたことを踏まえると、価格の安さと引き換えになっている部分と整理できる。ボールや支持球は摩耗する消耗部位なので、長期運用を前提にするなら保証期間の短さは計算に入れておきたい。
チルト操作が静音スイッチの対象外である点、高速スクロールが横方向に効かない点も、仕様として先に把握しておくべき制約になる。横長の表を頻繁に扱う用途では、期待した動きにならない可能性がある。
分解能が500/800/1200DPIの3段階という設定も、高解像度ディスプレイを複数枚並べる環境では上限が低めに感じられる場合がある。4K以上のマルチディスプレイ構成では、OS側のポインタ速度設定との組み合わせで詰める必要が出てくる。
まとめ
BSTBB700Xシリーズは、34mmボール・人工ルビー支持球・金属製ホイールの高速スクロール・3台切替・静音スイッチという、親指トラックボールで求められる要素を6,990円にまとめた構成になっている。バッファロー初参入という文脈だけでなく、価格に対する装備の密度が判断材料になる製品と整理できる。
判断が分かれるのは、保証6か月という条件と、公式ストア限定で実機に触れにくい販路、そしてカスタマイズソフトがWindows専用である点の3つになる。トラックボールの選び方全体はマウスの選び方で4タイプに分けて整理しているほか、人工ルビー支持球の考え方はエレコム IST PRO、ホームポジションを崩さない配置はKeychron Nape Proでそれぞれ扱っている。
公式情報
編集者:ナナ
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