LG UltraFine 4K新型3モデルはどれを選ぶか|32U720B・32U700B・32U701Bの違いを整理した
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LGエレクトロニクス・ジャパンが2026年7月9日に発表したモニター新製品7モデルのうち、31.5インチ4Kの「LG UltraFine」新型が「32U720B-B」「32U700B-B」「32U701B-B」の3機種。いずれも2026年7月下旬から順次発売で、予想実売価格は32U720B-Bが55,000円前後、32U700B-Bが52,000円前後、32U701B-Bが45,000円前後とされている。
公式スペックを突き合わせると、この3機種はパネルがまったく同じで、違いは「USB Type-Cの有無」と「スタンドの調整幅」の2点に集約される。最大1万円の価格差で何が変わるのか、公式情報をもとに整理する。
基本スペック(3機種共通)
まず共通部分から。3機種ともパネル仕様は同一で、以下のとおり。
| 項目 | 共通仕様 |
|---|---|
| 画面サイズ | 31.5インチ(3辺フレームレス) |
| 解像度 | 4K(3840×2160)・16:9 |
| パネル | VA・アンチグレア |
| 色域 | sRGB 99%(標準値)・約10.7億色 |
| コントラスト比 | 3,000:1 |
| 輝度 | 250cd/m²(標準値) |
| リフレッシュレート | 最大60Hz |
| 応答速度 | 5ms(GTG・Faster設定時) |
| HDR | HDR10対応 |
| 目への配慮 | ブルーライト低減モード・フリッカーセーフ・色覚調整 |
| マウント | VESA 100×100mm |
| 保証 | 3年間(液晶パネル・バックライト含む)+3年間の無輝点保証 |
sRGB 99%カバーのVAパネルという構成は、事務作業・コーディング・Web閲覧を主用途とするスタンダード帯の位置付け。コントラスト比3,000:1はIPS系(一般に1,000〜1,300:1程度)より高く、黒の沈み込みで有利に働く一方、視野角特性ではIPSに一歩譲るのがVAの一般的な傾向だ。
3モデルの違いはUSB-Cとスタンドに集約される
差分だけを抜き出すと以下のようになる。
| 項目 | 32U720B-B | 32U700B-B | 32U701B-B |
|---|---|---|---|
| USB Type-C | ○(映像入力・データ転送・USB PD 65W給電) | なし | なし |
| USBダウンストリーム | 2ポート(USB 3.0) | なし | なし |
| 映像入力 | DisplayPort 1.4×1・HDMI×1・USB-C | DisplayPort 1.4×1・HDMI×1 | DisplayPort・HDMI |
| スタンド調整 | 高さ80mm+チルト(前-5°〜後20°) | 高さ80mm+チルト(前-5°〜後20°) | チルトのみ |
| 予想実売価格 | 55,000円前後 | 52,000円前後 | 45,000円前後 |
32U720B-BのUSB Type-Cは、DisplayPort Alternate Modeによる映像入力、データ転送、最大65Wの給電を1本でまかなえる仕様。さらにUSB 3.0のダウンストリームポートを2つ備えるため、キーボードやWebカメラをモニター側にぶら下げる簡易ドッキングステーション的な使い方まで視野に入る。付属品にもUSB Type-Cケーブル(1.5m)が含まれる。
一方の32U700B-Bと32U701B-Bは映像入力がDisplayPortとHDMIのみで、給電やUSBハブ機能は持たない。デスクトップPC接続が前提なら、この2機種で機能的に困る場面は少ないと整理できる。
32U700B-Bと32U701B-Bの3,000円差はスタンドの差だ。80mmの高さ調整が付くか、チルトのみか。モニターアームを使う前提ならスタンド性能は無視できるため、VESA 100×100対応の32U701B-Bを選んで差額をアームに回す選択も成立する。
上位仕様の32U720A-Bとの棲み分け
LGの31.5インチ4K USB-C搭載機には、2025年発売の「32U720A-B」が既にある。こちらはUSB PD 90W給電・DCI-P3 90%の広色域・HDMI 2系統・ピボット対応スタンド・スピーカー内蔵と、今回の32U720B-Bより一段上の装備で、型番は近いが立ち位置は明確に異なる。
| 観点 | 32U720B-B(新型) | 32U720A-B(上位仕様) |
|---|---|---|
| 色域 | sRGB 99% | DCI-P3 90% |
| USB-C給電 | 最大65W | 最大90W |
| スタンド | 高さ・チルト | 高さ・チルト・スイベル・ピボット |
| スピーカー | 記載なし | 5W+5W内蔵 |
写真・映像編集で広色域が必要な場合や、16インチクラスの高負荷ノートPCへ90W給電したい場合は32U720A-Bが引き続き選択肢になる。逆に、sRGB運用で65W給電あれば足りるなら、新型の32U720B-Bで十分という棲み分けだ。
LG モニター ディスプレイ LG UHD Monitor 4K 32U720A-B 31.5インチ/4K(3840×2160)/DCI-P3 90%/HDR/アンチグレア/HDMI×2/DisplayPort/USB Type-C(USB PD90W)/USBハブ(Down×2)/スイベル/高さ調整/ピボット/5W+5W スピーカー
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なお、同日発表の7モデルには34インチ曲面ウルトラワイドの34U60ZB-Bも含まれる。横方向の作業領域を広げたい用途ならLG 34U60ZBの整理記事も参照してほしい。縦横比の選び方自体はウルトラワイドモニターの選び方で整理している。
エンジニア視点で見るとどう使えるか
在宅勤務のノートPC環境で32U720B-Bを使う場合、USB-Cケーブル1本で映像出力と65W給電が完結する。M系チップのMacBook AirやProの14インチ標準構成、13〜14インチクラスのモバイルノートであれば、65W給電で純正アダプタを置き換えられるケースが多い。デスクからACアダプタが1つ消えるだけで、配線の複雑さは目に見えて減る。
4K・31.5インチという組み合わせは、ピクセル密度が約140ppiとなり、macOSなら2倍スケーリング相当(実効1920×1080)だと表示が大きすぎるため、実効2560×1440あたりのスケーリング運用が現実的だ。Windowsなら125〜150%スケーリングで、フルHDの4倍の情報量をそのまま活かせる。ターミナルとエディタとブラウザを並べても窮屈にならない広さは、コーディング用途で4Kを選ぶ実利と言える。
長期運用の観点では、3機種共通で液晶パネル・バックライトを含む3年保証に加えて、輝点1個から無償修理対象になる3年の無輝点保証が付く点は評価できる。毎日8時間以上表示し続ける道具として、ドット欠け保証の有無は購入判断の材料になる。
気になる点
正直に挙げておく。まず60Hz止まりである点。同じ発表7モデル中のフルHDゲーミング機が144Hz対応なのに対し、UltraFine新型はあくまで作業用の60Hzだ。スクロールの滑らかさを重視するなら選外になる。
輝度250cd/m²も控えめで、日当たりの強い部屋では物足りない可能性がある。HDR10対応とはいえ、この輝度ではHDR効果は限定的と整理しておくのが妥当だ。
また、3機種とも仕様表にスピーカーの記載がない。音はヘッドホン端子か外部スピーカーで賄う前提になる。会議用途でモニタースピーカーに頼っていた場合は注意したい。
最後に、発売直後のためAmazon.co.jpにはまだ商品ページが見当たらない(2026年7月28日時点)。実売価格が予想実売価格からどう動くかは、掲載後に確認したい。
まとめ
LG UltraFine新型3モデルは「同じパネルに、どこまで足すか」という構成で、選び方は明快だ。ノートPC中心でケーブル1本運用をしたいなら32U720B-B、デスクトップ接続で高さ調整が欲しいなら32U700B-B、モニターアーム前提で1円でも安く4Kを導入したいなら32U701B-B。広色域や90W給電が必要なら既存の32U720A-Bという上位仕様も残っている。
31.5インチ4Kのスタンダード帯は各社の激戦区だが、パネル込み3年保証+無輝点保証という保証条件は数字に出にくい差別化点だ。価格重視で4K大画面を検討しているなら、候補に入れて損はない構成と整理できる。
公式情報
編集者:ナナ
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