PRO X3 LIGHTSPEEDはPRO X2から何が変わったか|約70時間バッテリー・DTS Headphone:X 2.0・5,830円差を整理した
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ロジクールGが「PRO」シリーズの新製品6製品を発表し、その一つとしてワイヤレスゲーミングヘッドセット「PRO X3 LIGHTSPEED」が2026年10月15日に発売される。価格は40,480円(税込・ロジクールオンラインストア)で、2023年発売の先代「PRO X2 LIGHTSPEED」(34,650円)から5,830円の値上げとなる。同時発表の「PRO X3 SUPERSTRIKE」がマウス側の刷新だとすれば、こちらはヘッドセット側の刷新にあたる。50mmグラフェンドライバーという核は共通のまま、どこが変わったのかを公式仕様で整理する。
PRO X3 LIGHTSPEEDとPRO X2 LIGHTSPEEDの仕様比較
| 項目 | PRO X3 LIGHTSPEED | PRO X2 LIGHTSPEED |
|---|---|---|
| 発売日 | 2026年10月15日 | 2023年7月20日 |
| 価格(税込・直販) | 40,480円 | 34,650円 |
| ドライバー | 50mm PRO-Gグラフェンドライバー | 50mm PRO-Gグラフェンドライバー |
| オーディオ | 24bit/48kHz対応 | 明記なし |
| マイク | 16bit/48kHz対応フルバンド幅マイク | カーディオイド型(着脱式ブームアーム) |
| サラウンド | 7.1ch DTS Headphone:X 2.0 | Dolby 7.1ch |
| イコライザー | 10バンドEQ | 対応(バンド数明記なし) |
| ボイス機能 | BLUE VO!CE | BLUE VO!CE |
| バッテリー | 最大約70時間 | 最大50時間 |
| 重量 | 356g | 345g |
| 接続方式 | 2.4GHz LIGHTSPEEDワイヤレス/Bluetooth 5.3/有線 | LIGHTSPEEDワイヤレス/Bluetooth 5.3/3.5mm有線 |
50mmのPRO-Gグラフェンドライバー自体はPRO X2から継続採用で、素材面での刷新ではない。変わったのはドライバー周辺のオーディオ処理とサラウンド方式、そしてバッテリーだ。
変更点1:サラウンドがDolby 7.1からDTS Headphone:X 2.0に切り替わった
PRO X2 LIGHTSPEEDは7.1chサラウンドに「Dolby 7.1ch」を採用していたが、PRO X3 LIGHTSPEEDでは「7.1ch DTS Headphone:X 2.0」に置き換わった。どちらもヘッドホン向けのバーチャルサラウンド技術で、定位の作り方(HRTFの実装方式)が異なる。FPSなどで足音や銃声の方向を聞き分ける用途では、この処理方式の違いが体感差につながりやすい部分だが、実際の聞こえ方は個人差が大きく、公式資料だけでは優劣を断定できない。
あわせてオーディオ入力は24bit/48kHzへの対応が明記された。PRO X2の公式資料にはビット深度・サンプリングレートの記載がなく、単純な「向上」とは言い切れないが、少なくともPRO X3では数値として仕様に明記される扱いに変わった。
変更点2:バッテリーが50時間から約70時間に延びた
連続使用時間はPRO X2の最大50時間から、PRO X3では最大約70時間へと延びた。差分は約20時間で、比率にすると4割増にあたる。ワイヤレスヘッドセットの弱点になりやすい「充電を忘れて配信中に切れる」リスクを減らす方向の変更で、平日5日間・1日8時間の連続使用でも週の途中で充電が必要になりにくい水準に入る。
変更点3:重量は356gへ11g増、マイクの仕様も変わった
軽量化が進んできたPROシリーズのヘッドセットとしては珍しく、PRO X3は345g→356gと11g重くなった。バッテリー容量の増加や新しいドライバー周辺回路が要因とみられるが、公式資料に重量増の理由説明はない。長時間の装着感に直結する数値なので、既存ユーザーが買い替えを検討する際は留意したいポイントだ。
マイクは「16bit/48kHz対応のフルバンド幅マイク」に仕様が明記された。PRO X2は「カーディオイド型・着脱式ブームアーム」という指向性・構造の説明にとどまり、ビット深度やサンプリングレートの公式記載はなかった。音質面の絶対的な向上とまでは言えないが、少なくとも仕様として数値化されたことで、他製品との比較がしやすくなっている。
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エンジニア視点で見るとどう使えるか
在宅ワークとゲーミングを同じデスクでこなす環境では、Bluetooth 5.3を併用できる点が地味に効く。LIGHTSPEEDドングルをPCに挿したままBluetoothで別端末(会議用のスマートフォンやタブレット)に同時接続する運用は、PRO X2でも可能だったがPRO X3でも維持されている。マルチデバイス運用が前提のデスク環境では、切り替えの手間よりもこの「同時待受」の可否のほうが実運用に効いてくる。
有線接続を残している点も評価しやすい。ワイヤレス方式に依存しきらず、バッテリー切れや電波干渉時に有線でフォールバックできる構成は、配信や通話中の切断リスクを下げたいデスクワーカーには相性がいい。
気になる点
- 11gとはいえ重量が増加方向に振れており、長時間装着での快適性は実機での検証が必要
- 価格差5,830円に対して、体感できる差が明確なのはバッテリー時間の延長で、サラウンド方式の違いは好みが分かれる可能性がある
- PRO X2はすでに市場価格が公式直販より下がっており、コスト重視ならPRO X2を選ぶ選択肢も残る
まとめ
PRO X3 LIGHTSPEEDは、50mmグラフェンドライバーという核を維持しながら、バッテリー・サラウンド方式・マイク仕様を刷新したモデルといえる。特にバッテリーの4割増は、日常的にヘッドセットを装着し続けるデスクワーカーやゲーマーにとって分かりやすい進化だ。一方でサラウンド方式の変更や16bit/48kHzマイクの効果は、公式仕様だけでは体感差を断定できない部分でもある。価格差5,830円をどう見るかは、バッテリー持続時間の重要度と、サラウンド方式へのこだわり次第になりそうだ。
編集者:ナナ
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