ProArt Mouse MD301とKD300は何が新しいか|スイッチ交換式マウスと65%光学キーボードの仕様を整理した
当記事はアフィリエイト広告を利用しています。詳細
ASUSのクリエイター向けブランド「ProArt」が、2026年9月18日にワイヤレスマウス「ProArt Mouse MD301」(17,800円)と65%レイアウトのワイヤレスキーボード「ProArt Keyboard KD300」(34,980円)を発売した。同時発表のバックパックを除くと、デスク周りに直接関わるのはこの2製品になる。MD301は左右ボタンのスイッチを交換できる構造を、KD300はタッチ式のコントロールバーを備えるのが特徴で、どちらも「クリエイターが長く使い続けること」を軸に設計されている。公式仕様から何が新しいのかを整理する。
MD301とKD300の基本スペック
| 項目 | ProArt Mouse MD301 | ProArt Keyboard KD300 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2026年9月18日 | 2026年9月18日 |
| 価格(税込) | 17,800円 | 34,980円 |
| 接続方式 | USB有線/2.4GHz RF/Bluetooth | USB有線/2.4GHz RF/Bluetooth(トライモード) |
| 対応デバイス数 | 最大5台 | 最大5台(うち同時接続は1台) |
| 電源 | 内蔵バッテリー、フル充電で最大180日 | 内蔵バッテリー(RGB OFF時、2.4GHzで最大16ヶ月) |
| 特徴的な機構 | 左右ボタンがマイクロ/光学スイッチで交換可能 | タッチ式コントロールバー、2段階キックスタンド |
| センサー/スイッチ | 光学センサー、最大8,000dpi | ASUS RX Red ロープロファイル光学スイッチ |
両製品に共通するのは、2.4GHz RF・Bluetooth・USB有線を切り替えられる「トライモード」接続と、最大5台のデバイスに登録できる点だ。単体の性能よりも「複数の環境を渡り歩く働き方にどこまで対応できるか」に振った設計と読み取れる。
MD301はボタンのスイッチ自体を交換できる
MD301の中核機能は、左右クリックのスイッチをマイクロスイッチと光学スイッチの間で交換できる構造にある。一般的なゲーミングマウスの「スイッチ換装」は主に打鍵回数の劣化対策として語られることが多いが、ASUSはこれを機械式(マイクロ)と光学式という方式そのものの切り替えとして提示している。方式によってクリック時の応答特性が変わるため、用途に応じて選び分けられる建て付けだ。
そのほかの仕様は、8,000dpiセンサー、6個のプログラム可能ボタンと2つのスクロールホイール、最大8,000万クリックの耐久性。バッテリーはフル充電で最大180日駆動し、1分間の急速充電で最大8時間使用できるとされる。前モデルからは10%軽量化されたとASUSは説明しているが、軽量化の絶対値(グラム数)は今回確認できた公式情報の範囲では明示されていない。
KD300はタッチバーとPC/Mac切り替えでデスクの往復に対応する
KD300は65%レイアウトのロープロファイルキーボードで、スイッチには「ASUS RX Red」ロープロファイル光学スイッチを採用する。アクチュエーションポイントは1.0mm、荷重は40〜55gとされ、浅いストロークで反応する設計だ。本体厚は26.8mmと薄く、2段階(4.5°・8°)のキックスタンドで角度を調整できる。
機能面での特徴は、音量調整・メディア再生・バックライト制御をまとめて扱えるタッチ式コントロールバーと、複数デバイスの切り替えに対応するPC/Macスイッチだ。接続はトライモード対応で最大5台をペアリングでき(同時接続は1台)、バッテリーはRGB OFF時に2.4GHzで最大16ヶ月、Bluetoothで最大9ヶ月、RGB最高輝度時でも2.4GHzで最大100日・Bluetoothで最大86日とされる。ドングルは本体にマグネットで収納できる仕組みも備わっている。
ASUS社内の他ラインとどう棲み分けるか
ASUSはゲーミング向けにも磁気式(ホールエフェクト)キーボード「TUF Gaming K4 Magnetic」(16,980円)を展開しており、価格帯だけを見るとKD300(34,980円)は倍近い。両者は狙いが異なる。TUF K4はラピッドトリガーに対応した磁気式スイッチで、入力の速さと反応の追い込みを重視するゲーミング寄りの設計だ。一方のKD300は光学スイッチと薄型設計、タッチバーやPC/Mac切り替えなど、長時間のデスクワークやクリエイティブ作業を想定した機能に寄せてある。ラピッドトリガー対応の磁気式キーボード全般との違いは「磁気式キーボードの選び方」で整理した基準がそのまま当てはまる。
同じ「ProArt」ブランドには、色再現性を軸にしたクリエイター向けモニター「ProArt PA27JCV」もある。MD301・KD300はそのモニターと組み合わせて使う入力デバイスという位置づけで読むと分かりやすい。
エンジニア視点で見るとどう使えるか
KD300のPC/Macスイッチとトライモード接続は、複数OSを行き来する環境で効いてくる部分だ。Windows機とMacBookを併用し、会議用のタブレットも含めて最大5台を登録できる構成は、デスクの上でケーブルやドングルを都度差し替える手間を減らす方向に働く。ドングルのマグネット収納も、持ち運ぶ機会がある人にとっては地味に紛失リスクを下げる工夫といえる。
MD301のスイッチ交換式ボタンは、購入後の故障対応という観点でも意味を持つ。マウスのクリックスイッチはチャタリング(意図せず二重入力になる不具合)が発生しやすい消耗部品であり、通常は本体ごと買い替えるしかない。交換可能な構造であれば、同じ本体を長期運用しながら消耗部分だけ更新できる可能性がある(交換部品の販売体制については、現時点で確認できる公式情報の範囲を超えるため断定はできない)。
気になる点
- MD301の軽量化幅は「前モデル比10%」という相対値のみで、絶対重量(グラム数)は今回確認できた公式情報の範囲では明示されていない
- KD300は65%レイアウトのキーボードとして34,980円は決して安くなく、同社のゲーミング向け磁気式キーボードより高額になる
- スイッチ交換に必要な交換用スイッチの入手性・価格については、現時点で公式情報が確認できていない
- 発売直後のため、Amazon.co.jpには2026年9月26日時点で両製品とも商品ページが確認できない
まとめ
MD301とKD300は、スペックの派手さよりも「クリエイターが日常的に使い続けるための細部」を積み上げた製品といえる。MD301はスイッチ交換という珍しい機構で消耗部品の更新を可能にし、KD300はタッチバーとPC/Macスイッチで複数環境の往復をなめらかにする。ゲーミング向けの磁気式キーボードとは狙いが異なり、長時間のデスクワークや複数デバイス運用を前提に選ぶ製品として位置づけられる。
編集者:ナナ
※ この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。リンク先での購入により、当サイトが報酬を受け取る場合があります。