セゾンのETCカードに9月から手数料|1年に1回使えば無料、免除される6条件を規約から整理した

#セゾンカード #ETCカード #規約改定 #年会費 #クレディセゾン
セゾンのETCカードに9月から手数料|1年に1回使えば無料、免除される6条件を規約から整理したのアイキャッチ画像

クレディセゾンは2026年8月31日付でセゾンカードのETCカード規約を改定し、あわせて一部のクレジットカードに紐づくETCカードへ「ETCカードサービス手数料」を新設した。適用は2026年9月1日以降で、判定期間内に一度でもETCカードの利用があれば手数料はかからない。

無料で持てる前提で発行し、そのまま財布に入れっぱなしにしているETCカードほど影響を受ける形になる。改定内容は規約の新旧対照表として公開されており、免除条件は第11条に6項目が列挙されている。公式に公開されている範囲で、条件と数え方を整理する。

改定の概要

項目内容
規約改定日2026年8月31日(月)
手数料の適用2026年9月1日(火)以降
免除の基本条件判定期間内に一度でもETCカードの利用があること
判定期間会員登録月の1日から翌年会員登録月の前月末日まで
締切日会員登録月の1年後の会員登録月の翌月10日
支払日締切日の翌月4日(金融機関休業日の場合は翌営業日)
対象カード公式サイトの「ETCカードサービス手数料 対象カード」に掲載されたカード
支払済み手数料理由を問わず返還されない(規約第11条(2))

締切日と支払日が規約上で明示されている点は押さえておきたい。判定期間が終わった瞬間に請求されるのではなく、判定期間の末日を含む会員登録月の翌月10日で締め、その翌月4日に引き落とされる。判定期間の終了から実際の引き落としまで、およそ2か月の間隔が空く設計になっている。

手数料がかからない6つの条件

規約第11条(1)は、手数料を支払う原則を定めたうえで、次の6つのいずれかに該当する場合を除外している。

#規約上の条件実質的に何を指すか
判定期間においてETC請求がある場合判定期間中に有料道路でETCカードを1回でも使っている
有無を確認した時点でETCカードが解約済みの場合使う予定がないETCカードを先に解約している
有無を確認した時点で紛失・盗難等により有効な利用状態にない場合紛失・盗難の届け出を済ませている(届け出をしていた場合に限る)
判定期間末日時点でETCカードの保有期間が1年未満の場合発行から1年経っていない
会員管理単位に紐づくETCカードのいずれかにETC請求がある場合家族分などを含め、同じ管理単位のETCカードのどれかが使われている
その他当社が別途定める場合個別対応の余地を残した規定

条件の中心は①で、判定期間内のETC請求の有無だけを見ている。金額の下限は規約に書かれていないため、少額の通行1回でも①に該当する形になる。

一方で①の基準が「ETC請求」である点には注意が必要になる。走行日そのものではなく、ETC利用照会サービスを経てカード会社へ請求が上がったタイミングで判定される構造のため、判定期間の末日ぎりぎりに走った分がその期間に含まれるとは限らない。年1回の利用で回避するなら、期間の終わり際ではなく余裕を持たせた時期に使っておくほうが読みやすい。

判定期間は暦年でも年度でもない

判定期間は「会員登録月の1日から翌年会員登録月の前月末日まで」と定義されている。1月から12月の暦年でも、4月から3月の年度でもなく、クレジットカードに入会した月を起点にした1年間である。

たとえば入会月が7月なら、判定期間は7月1日から翌年6月30日までとなる。ETCカードを追加発行した月ではなく、紐づくクレジットカード側の会員登録月が基準になる点が、把握しにくいところと言える。手元のカードで確認する場合は、利用明細やNetアンサーの登録内容から会員登録月をたどる必要がある。

④の「判定期間末日時点でETCカードの保有期間が1年未満の場合」も同じ理由で意味を持つ。クレジットカードの会員登録月と、ETCカードを発行した時期がずれている場合、最初の判定期間はETCカードの保有期間が1年に満たないため免除される。手数料の判定が本格的に効き始めるのは、その次の判定期間からになる。

対象カードは100枚近く、アメックスブランドも含む

対象カードは公式サイトに一覧として掲載されている。掲載数はあ行からわ行まででおよそ100枚に及び、セゾンカードインターナショナル、SAISON CARD Digital、SAISON GOLD Premium、MUJI Card、ロフトカード、PARCOカード、JQ CARDセゾン、MileagePlusセゾンカード、ローソンPontaカードVisaといった主力カードと提携カードが並ぶ。

注目したいのは、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードやセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードなど、アメリカン・エキスプレスブランドのカードが対象一覧に含まれている点である。クレジットカード本体側の「カードサービス手数料」の対象カード一覧では「※AMEXブランド除く」の注記が付くカードが多いのに対し、ETCカード側の一覧はブランドによる除外が限定的で、対象範囲が広い。

なお一覧には条件付きの注記もある。セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードについては「年会費優遇型のセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードが対象」と記載されており、同じ名称でも全てが対象になるわけではない。保有中のカードが対象かどうかは、明細書に記載のカード名称と一覧を突き合わせて確認するのが確実になる。

本体側の「カードサービス手数料」との違い

クレディセゾンは以前から、クレジットカード本体に対する「カードサービス手数料」を段階的に導入している。今回のETCカードサービス手数料は、これとは別枠の手数料として新設されたものである。

比較項目カードサービス手数料(本体)ETCカードサービス手数料
判定期間カード入会月の1日から翌年入会月の末日会員登録月の1日から翌年会員登録月の前月末日
免除の条件1円以上のショッピング・キャッシングの利用、または残高の支払い判定期間内のETC請求(ほか5条件)
金額対象カードにより1,650円または2,200円(いずれも税込)規約上は「当社の定めるETCカードサービス手数料」とされ、金額は公式ガイドで案内
対象カードの傾向「※AMEXブランド除く」の注記が多いアメックスブランドも一覧に含まれる
適用開始対象カードごとに適用開始日と初回請求日が設定2026年9月1日以降

判定期間の終期が、本体側は「翌年入会月の末日」、ETC側は「翌年会員登録月の前月末日」と1か月分ずれている点は見落としやすい。本体側とETC側で、免除に必要な行動と締め日が別々に走ることになる。

本体カードのほうを1円以上の利用で回避できていても、ETCカードを1年間使っていなければETC側の手数料は別途発生する構造になる。カードを保有し続ける前提なら、年に1回の高速道路利用か、使わないETCカードの解約かのどちらかを選ぶ形になる。

気になる点

金額が規約本文に書かれていない。 規約第11条は「当社の定めるETCカードサービス手数料」とだけ規定し、具体的な金額は規約の外に置かれている。金額の確認には公式のご利用ガイドを参照する必要があり、規約と金額表が別ページに分かれている状態になっている。

支払った手数料は返還されない。 規約第11条(2)は「理由の如何を問わず返還しません」と定めている。判定期間の集計後に気付いても、遡って取り消す余地は規約上ない。

解約の判定タイミングが「確認した時点」になっている。 ②はETCカードが解約済みであることを、判定期間の末日ではなく「当社が判定期間におけるETC請求の有無を確認した時点」で見る。ETCカードを使わないと決めているなら、判定期間の末日を待たずに早めに解約手続きを済ませるほうが、判定のタイミングに左右されずに済む。

年1回の利用は忘れやすい。 判定期間の起点が入会月であるため、年末や年度末のような分かりやすい区切りと一致しない。ETCカードを保有し続けるなら、会員登録月を確認したうえでカレンダーに落とし込むのが現実的な対応になる。

クレディセゾンではnanacoポイント付与の終了セゾンゴールド系カードの空港ラウンジ制限など、付帯サービス側の見直しが続いている。保有コストがゼロである前提が変わりつつある点は、他のセゾンカードを持っている場合も含めて確認しておきたいところになる。

まとめ

セゾンカードのETCカードサービス手数料は、2026年8月31日の規約改定で新設され、9月1日以降に適用される。免除の中心は「判定期間内に一度でもETCカードの利用があること」で、そのほかに解約済み・紛失届出済み・保有1年未満・同一管理単位での利用ありという条件が規約に明記されている。

判定期間は入会月を起点とする1年間で、暦年とも年度とも一致しない。年に1回でも高速道路を走るなら手数料はかからず、まったく使わないなら解約が選択肢になる。対象カードは公式一覧で確認でき、アメックスブランドを含む広い範囲が対象になっている点は押さえておきたい。

公式リンク

編集者:ナナ