BenQ ScreenBar Maxは2画面デスクの答えか|49,500円とACアダプタ給電を整理した
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ベンキュージャパンが2026年8月26日、モニターライト「ScreenBar Max」を発売した。同社として初めてデュアルモニター環境を正面から想定した製品で、直販価格は税込49,500円。同日にiMac専用の「iScreenBar」(直販税込26,910円)も発売されている。
ScreenBarシリーズは2017年の初代以降、モニター上端に載せる「掛け式」を一貫して採ってきた。ScreenBar Maxはここが変わり、天板に固定するクランプ式へ移行している。給電も従来のUSBからACアダプタになった。単なる上位機種ではなく、設置と電源の前提そのものが別物になったモデルと整理できる。
BenQ ScreenBar Max スクリーンバー マックス モニターライト デュアルモニター向け照明/明るさ調整/色温度調整/自動点灯・消灯
¥49,500
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基本スペック
公式が公開している仕様は以下のとおり。
| 項目 | ScreenBar Max |
|---|---|
| 発売日 | 2026年8月26日 |
| 直販価格 | 税込49,500円 |
| カラー | ダークグレー |
| 光源 | デュアルカラーLED |
| 演色性 | Ra≥95(フロントライト) |
| 色忠実度 | Rf≥96(フロントライト) |
| 中心照度 | 1400ルクス(高さ71cm) |
| 照射範囲 | 135cm×58cm(500ルクス時) |
| 色温度 | 2700K〜6000K(25K刻み) |
| 明るさ | 無段階(1%〜100%) |
| 外形寸法 | 85×37.4×75.5cm |
| 本体重量 | 約2.65kg |
| 電源 | ACアダプタ(100-240V、50/60Hz) |
| 消費電力 | 最大36W |
| 対応天板の厚み | 6cmまで |
| 設置方式 | デスククランプ(別売ベースあり) |
材質はアルミニウム合金とPC/ABS樹脂、ポリカーボネート、亜鉛合金。フリッカーフリー性能についてはEU IEEE PAR 1789規格に適合し、ブルーライトの危険性がないことを示すEU IEC TR 62471認証を取得していると公表されている。
光の当て方をどう変えたのか
ScreenBar Maxが採用する光学系は「ASYM-TriZone Light」と呼ばれる。従来モデルの非対称光学技術「ASYM-Light」をベースに、光を三角形状に整形して2画面分のワークスペースへ配分する設計とされている。遮光角は36度。下向きのLED配置と高反射アルミニウム合金製リフレクターで、画面と目に光を入れずにデスク面だけを照らす構造になっている。
背面にはバックライトも備える。画面と周囲の明るさの差を縮めるバイアス照明として働き、ANSIが推奨する1対3のコントラスト比を維持する狙いが説明されている。前面と背面の明るさは個別に調整できる。

位置調整の幅も広い。前後は17.5〜28cmの範囲でスライドし、高さは55cm/63cm/71cmの3段階から選ぶ。斜めに開いたデュアルモニター配置でも、ランプヘッドをモニターから約5cm手前に置くことが推奨されている。
掛け式からクランプ式への移行が意味するもの
ScreenBar Maxはモニターに載せない。厚さ6cmまでの天板に対応するクランプで固定し、設置面積は9cm×7cm。ガラス天板にはクランプが適さないため、その場合は別売の「ScreenBar Max Base」(設置面積16.8cm×23.4cm)を使う形になる。
この変更で外れる制約と、新たに増える制約がある。外れるのは、モニター上端フレームの厚みへの依存と、モニターアームの耐荷重にライト重量が加算される問題である。掛け式では本体重量がそのままアーム側の負担になるが、クランプ式では天板が受ける。一方で増えるのは、天板の手前側または奥側にクランプ用の空きスペースが必要になる点と、本体重量2.65kg・幅85cmという物理的な存在感である。
従来のScreenBarシリーズとの比較
同社の掛け式2機種と並べると、位置づけがはっきりする。
| 項目 | ScreenBar | ScreenBar Halo 2 | ScreenBar Max |
|---|---|---|---|
| 設置方式 | モニター掛け式 | モニター掛け式 | デスククランプ |
| 中心照度 | 930ルクス(高さ45cm) | 1000ルクス超(高さ50cm) | 1400ルクス(高さ71cm) |
| 照射範囲 | 60×30cm | 85×50cm | 135×58cm |
| 背面光 | なし | あり | あり |
| 演色性 | Ra≥95 | Ra≥95(フロント) | Ra≥95(フロント) |
| 給電 | USB・最大5W | USB・最大15W | ACアダプタ・最大36W |
| 本体重量 | 0.53kg | 0.8kg | 2.65kg |
照度は測定高さが3機種とも異なるため、数値をそのまま横並びにはできない。高さ71cmで1400ルクスというのは、45cmで930ルクスより光源からの距離が26cm遠い条件での値になる。比較で意味が取りやすいのは照射範囲のほうで、60×30cm(1,800cm²)から135×58cm(7,830cm²)へと、面積で4倍強に広がっている。
給電は最も大きな断絶である。ScreenBarとHalo 2はUSB1本で完結し、USB-Cハブやドッキングステーションのポートから電源を取れた。ScreenBar Maxは付属アダプタ専用コネクタを使う仕様で、公式FAQでもUSB Type-Cポートからの給電はできないと明記されている。デスク配線にAC1口を追加で確保する前提になる。掛け式と据え置き式の全体像はデスクライトの選び方でも整理している。
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エンジニア視点で見るとどう使えるか
デスク環境に組み込む観点では、確認すべき点が3つある。
1つ目は電源経路である。最大36Wは、モニター内蔵USBハブからは取れない水準になる。ScreenBar Maxはそもそもアダプタ専用コネクタなのでUSB側の検討自体が発生しないが、逆に言えばデスク上の電源タップの空き口を1つ恒久的に消費する。ケーブル長は180cmと公表されている。
2つ目はミリ波レーダーの挙動である。24GHzのセンサーはデスク面から71cmの高さに置かれ、モニター前方60±10cmの範囲の動きを検知して自動点灯する。動きが3分間ないと自動的にオフになる場合があるとされている。長時間コードを読んでいて手が止まっている状態が「動きなし」と判定されるかは、検知範囲との位置関係で変わる。この点は環境光センサーによる自動調光(平均700ルクス)と併せて、実環境での挙動を確認する要素になる。
3つ目は長期運用の観点になる。公式が公開している耐久試験の条件は、スライドアーム10,000回、動作温度-20℃〜60℃、湿度0%〜90%、ケーブル1,200回。可動部を持つ製品としてスライド機構の試験回数が明示されているのは、判断材料として扱いやすい。
気になる点
価格が直販税込49,500円という水準にある。掛け式のHalo 2から見ると差は小さくなく、照射範囲の拡大と設置方式の変更に対してどこまで払うかという判断になる。2画面を使っていない環境では、135×58cmという照射範囲が過剰になる可能性が高い。
設置場所の条件も限定的である。クランプは通常の木製デスクを想定しており、ガラス天板には適さないと明記されている。頻繁な着脱も避けるよう案内されている。ベースは別売で、追加コストが発生する。
本体幅85cm・重量2.65kgという寸法も、デスク奥行きが浅い環境では検討が要る。前後スライドは17.5〜28cmの範囲があるが、支柱を立てる位置そのものは固定される。
色温度は2700K〜6000Kで、6500K以上の昼光色寄りには振れない。この上限をどう見るかは、普段使っている照明環境との差で変わってくる。
まとめ
ScreenBar MaxはScreenBarシリーズの上位機種というより、掛け式では届かなかった照射範囲を取りに行った別方式の製品と整理するのが実態に近い。照射範囲135×58cmと中心照度1400ルクス、そしてACアダプタによる最大36Wという仕様は、いずれも掛け式の延長線上にはない数字である。
判断の分岐点は、2画面を斜めに配置しているか、天板にクランプを固定できるか、AC電源を1口空けられるか、の3点に集約される。いずれかが満たせない環境では、掛け式のHalo 2やScreenBar Proのほうが構成に収まりやすい。
編集者:ナナ
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