INNOCN CB27U1とCB32U1は63,000円と85,000円で何が違うか|4K 120Hz・USB-C 90Wの2機種を公式仕様で整理した
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INNOCNの4Kカラーモニター「CB27U1」(27型)と「CB32U1」(32型)が、2026年10月10日から販売される。販売元のリンクス・インターナショナルが10月2日に発表したもので、税込価格は27型が63,000円、32型が85,000円である。どちらも4K(3840×2160)・120Hzの IPS パネルに、色精度 ΔE 1未満の工場校正、USB-C 90W給電、Mac向けの表示モード「Mac View」を載せている。
2機種は画面サイズだけが違うように見えるが、公式仕様を並べると色域・輝度・コントラスト・スタンド調整の範囲まで差がある。22,000円の価格差がどこに対応しているのかを整理する。
基本スペック
| 項目 | CB27U1 | CB32U1 |
|---|---|---|
| パネル | 27型 IPS | 32型 IPS |
| 解像度/リフレッシュレート | 3840×2160/120Hz | 3840×2160/120Hz |
| 画素密度(計算値) | 約163ppi | 約138ppi |
| 応答速度 | 7ms(GTG)/1.0ms(MPRT) | 6ms(GTG) |
| 輝度(標準) | 400cd/㎡ | 350cd/㎡ |
| HDR | 500cd/㎡ | HDR400 |
| コントラスト比 | 2000:1 | 1500:1 |
| 色精度 | ΔE 1未満(工場校正) | ΔE 1未満(工場校正) |
| 映像入力 | HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4×1、USB-C | HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4×1、USB-C |
| USB-C給電 | 最大90W | 最大90W |
| スピーカー | なし | なし |
| 本体質量(スタンド込み) | 約5.2kg | 約7.3kg |
| 保証 | 1年 | 1年 |
| 発売日/税込価格 | 10月10日/63,000円 | 10月10日/85,000円 |
出典は販売元の製品ページ(CB27U1、CB32U1)と10月2日の発表内容である。
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色域は27型が一段広い
同じ「ΔE 1未満」でも、再現できる色の範囲は27型と32型で異なる。
| 色域 | CB27U1 | CB32U1 |
|---|---|---|
| Adobe RGB | 99% | 97% |
| DCI-P3 | 99% | 97% |
| sRGB | 100% | 99% |
| BT.2020 | 87% | 77% |
写真・映像制作でAdobe RGBやDCI-P3を基準に色を決める場合、カバー率の差は2〜3ポイントにとどまる。Web制作やsRGB中心の作業では、どちらも条件を満たしている。差が出やすいのはBT.2020の87%と77%で、広色域のHDR映像を扱う用途に限られる。
輝度とコントラストは27型が上回る。標準輝度は400cd/㎡と350cd/㎡、コントラスト比は2000:1と1500:1で、HDR表記も500cd/㎡とHDR400で段階が分かれる。輝度を重視する用途では27型の数値が上回る。
画素密度とサイズで見ると
4K解像度は共通なので、画面サイズが大きくなるほど1画素あたりの面積が増える。計算上、27型は約163ppi、32型は約138ppiで、27型のほうが文字や線が細かく表示される。32型は同じ解像度で表示面積が約1.4倍になるため、OSの拡大率を100〜125%に近づけて作業領域を広く取りたい用途に向く。
どちらも拡大率の設定で見え方が変わるため、画面サイズの選び分けはモニターの選び方でも整理している。
接続端子とノートPCとの相性
映像入力は2機種とも HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4×1、USB-C。USB-Cは映像・データ・最大90Wの給電を1本でまかなえる。90Wは14インチ級のノートPCを動かしながら充電できる出力で、16インチ級の高負荷時には不足する場面がある。
USB-Aのハブ機能は、32型の販売元ページに「Type-A×3+3.5mmオーディオ」の記載がある。27型は同等の記載が確認できなかったため、周辺機器をモニター側に集約する構成を考える場合は、購入前に仕様の再確認が必要になる。
KVM(複数PCでキーボード・マウスを共有する機能)は、2機種とも販売元ページに記載がない。複数台のPCを切り替える環境では、モニター内蔵KVMの比較で取り上げた機種のほうが要件に合う。
Mac Viewモードと表示モード
2機種ともMac向けの表示モード「Mac View」を搭載し、DICOMモードを含む計11の表示モードを持つ。Mac Viewは、MacBookの内蔵ディスプレイに近い色味に寄せるための設定として案内されている。複数モニターを並べる環境で色味を揃えたい場合の選択肢である。
スタンドと設置
| 項目 | CB27U1 | CB32U1 |
|---|---|---|
| 高さ調整 | 150mm | 130mm |
| チルト | -5°〜+20° | -5°〜+20° |
| スイベル | ±22.5° | ±22.5° |
| ピボット(縦回転) | ±90° | 記載なし |
| VESAマウント | 100×100mm | 100×100mm |
縦回転(ピボット)が明記されているのは27型のみで、コードや縦長ドキュメントの確認に縦置きを使う場合は27型が対応している。32型のスタンドは高さ調整が20mm小さく、本体質量も約7.3kgと重い。設置面積と机の奥行きは事前に確認したい。
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価格と他社の4K 120Hz機との位置づけ
27型の63,000円と32型の85,000円は、4K 120Hz・USB-C 90W・ΔE 1未満校正という条件で比べると。同じ4K 120Hz帯でより上位の構成には、IPS BlackパネルとThunderbolt 4を備えるBenQ Creative Pro PV3250Uのような機種があり、パネル方式と接続の構成が異なる。有機ELという別の選択肢は有機ELモニターの選び方で整理した。
選び分けの目安
- 色域・輝度・縦回転を優先する場合:CB27U1。Adobe RGB・DCI-P3とも99%、輝度400cd/㎡、ピボット対応で、63,000円と価格も低い
- 作業領域の広さを優先する場合:CB32U1。表示面積が約1.4倍で、USB-Aハブも備える。85,000円と22,000円高くなる
- 色の厳密さが必要な用途:どちらも工場校正済みだが、印刷・映像の納品用途ではキャリブレーターによる自前の校正が前提になる
気になる点
- スピーカーは2機種とも非搭載で、音声はヘッドホン端子か外部スピーカーが必要になる
- 保証は1年間。数年単位で使う前提では、保証期間と販売元のサポート窓口を購入前に確認する項目になる
- 27型のUSBハブ機能、32型のピボット可否は販売元の仕様ページに明記がない。購入前の確認項目になる
- 応答速度は6〜7ms(GTG)で、ゲーミング向けの1ms台の機種とは用途が異なる
まとめ
CB27U1とCB32U1は、4K 120Hz・USB-C 90W・ΔE 1未満校正・Mac Viewを共通の骨格とし、27型が色域・輝度・縦回転、32型が表示面積とUSB-Aハブで分かれる2機種である。価格差の22,000円は、主にパネルサイズに対応している。色の条件を優先するなら27型、作業領域を優先するなら32型という切り分けになる。
編集者:ナナ
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