Keychron B1 Proは7,000円で全キーリマップできる薄型キーボードの最適解か検討した
Keychron B1 Proとは
Keychron B1 Proは、ZMKファームウェア対応の75%薄型ワイヤレスキーボード。シザー(パンタグラフ)スイッチを採用しながら、メカニカルキーボードの世界で使われるZMKカスタマイズに対応する異色のモデル。価格は6,930円(レトロカラーは7,480円)で、全キーリマップ・マクロ・レイヤー切り替えが可能な薄型キーボードとしては唯一の存在。
Keychron B1 Pro ウルトラスリムワイヤレス ZMK カスタムキーボード プログラム可能 Bluetooth/2.4 G/有線 軽量 1200時間の長いバッテリー寿命 静音キー Mac/Windows用 アイボリーホワイト
¥14,152
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基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スイッチ | シザー式(パンタグラフ) |
| レイアウト | 75%(77キー) |
| 接続 | Bluetooth 5.2(3台)/ 2.4GHz / USB-C有線 |
| ポーリングレート | 1,000Hz(2.4GHz・有線)/ 90Hz(Bluetooth) |
| バッテリー | 800mAh、最大約1,200時間 |
| 重量 | 約425g |
| サイズ | 296 × 130mm |
| 薄さ | 手前5.2mm / 奥14.5mm |
| カスタマイズ | ZMK対応、Keychron Launcher(Web)で全キーリマップ・マクロ設定 |
| 配列 | JIS(かな印字なし)/ US(ANSI) |
| カラー | ホワイト / スペースグレイ / レトロレッド / レトロブルー / レトログリーン |
| バックライト | なし |
| 価格 | 6,930円〜7,480円 |
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薄型キーボードに足りなかったもの
Apple Magic Keyboardは打鍵感もデザインも完成度が高いが、Touch IDなしモデルでも約13,800円で、キーの割り当て変更はmacOSの修飾キー設定に限られる。任意のキーにショートカットを割り当てたり、レイヤーを切り替えたりする自由度はない。
ロジクール Alto Keys K98Mは薄型の新しい選択肢だが、全キーリマップには対応していない。ロジクールMX Keys Sは約16,000円で最上段のファンクションキーだけカスタマイズできるが、全キーを自由に変えられるわけではない。
薄型キーボードでは「打ちやすさ」と「見た目」は選べても、「自分のキーマップ」は選べなかった。B1 Proはここに切り込んできた。
ZMKカスタマイズが7,000円で手に入る意味
B1 Proの最大の武器はZMK対応。ZMKはメカニカルキーボードの世界で使われるオープンソースファームウェアで、これが薄型シザーキーボードに載っている時点でかなり異例。
Keychron Launcherというブラウザベースの設定ツールを使えば、全キーのリマップ、マクロの登録、レイヤー切り替えが可能。たとえばCapsLockを長押しでレイヤー2に切り替え、HJKLをVimライクなカーソル移動にする、といった設定がGUIだけで完結する。
これまでこうしたカスタマイズはHHKBやKeychron Qシリーズなど2万円超のメカニカルキーボードの特権だった。それが7,000円の薄型で実現している。
2.4GHz接続がある安心感
接続方式はBluetooth 5.2(3台)、2.4GHzワイヤレス、USB-C有線の3つ。
Bluetoothだけのキーボードはスリープ復帰時の再接続に数秒待たされることがある。2.4GHzドングルなら接続は常時維持され、ポーリングレートも1,000Hzでレスポンスが段違いに良い。Magic Keyboardのポーリングレートが125Hz程度であることを考えると、入力の追従性には明確な差がある。
Magic Keyboardとの比較
| 項目 | Keychron B1 Pro | Apple Magic Keyboard(Touch IDなし) |
|---|---|---|
| 価格 | 6,930円 | 約13,800円 |
| 接続 | Bluetooth / 2.4GHz / USB-C | Bluetooth / USB-C |
| キーリマップ | ZMK対応・全キーカスタマイズ | macOS修飾キー設定のみ |
| ポーリングレート | 1,000Hz(2.4GHz) | 約125Hz(Bluetooth) |
| バッテリー | 約1,200時間 | 約1ヶ月 |
| バックライト | なし | なし |
| Touch ID | なし | あり(上位モデル) |
| カラー展開 | 5色 | 2色 |
価格はB1 Proが約半額。カスタマイズ性と接続の自由度ではB1 Proが圧倒的に上回る。一方、Magic KeyboardにはTouch IDモデルという唯一無二の武器がある。指紋認証をキーボードから直接使えるのはApple純正だけの特権で、ここに価値を感じるなら素直にMagic Keyboardを選ぶべき。
Macとの親和性もやはり純正が強い。ペアリングの手軽さ、OSアップデートとの互換性、デザインの一体感。Apple製品で統一しているデスクに置くなら、見た目のノイズが少ないのはMagic Keyboard。
ロジクール Alto Keys K98Mとの比較
同じ薄型キーボードとしてロジクール Alto Keys K98Mとも比較する。
| 項目 | Keychron B1 Pro | ロジクール Alto Keys K98M |
|---|---|---|
| 価格 | 6,930円 | 約16,000円 |
| 接続 | Bluetooth / 2.4GHz / USB-C | Bluetooth / Logi Bolt |
| キーリマップ | ZMK対応・全キーカスタマイズ | Logi Options+(一部キーのみ) |
| レイアウト | 75%(77キー) | フルサイズ |
| バッテリー | 約1,200時間 | 約36ヶ月(電池式) |
| バックライト | なし | あり |
K98Mはフルサイズレイアウトとバックライトを備え、Logi Options+によるカスタマイズもできる。ただし全キーリマップやレイヤー切り替えには対応しない。テンキーが必要な人はK98M、キーマップの自由度を優先するならB1 Pro。
打鍵感
B1 Proはシザースイッチを採用。メカニカルのような深い打鍵感はないが、安価なパンタグラフにありがちなペコペコした底打ち感とは一線を画す。キーストロークの深さは限られるので、HHKBやメカニカルキーボードからの移行だと物足りなさを感じる可能性はある。
MacBookの外付けキーボードとして、あるいは持ち運び用のサブ機として使うなら十分な打鍵体験。
気になる点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バックライト | 非搭載。暗い環境では視認性に難あり |
| キーキャップ素材 | ABS。長期使用でテカりが出る可能性。PBTではない |
| レイアウト | 75%のみ。テンキーなし、一部Fnキーは同時押し |
| 2.4GHzドングル | USB-A。USB-Cポートのみのデバイスでは変換アダプタが必要 |
| NKRO | 非対応 |
まとめ
Keychron B1 Proは、薄型キーボードに「全キーリマップ」「2.4GHz接続」「1,200時間バッテリー」を詰め込んで6,930円という価格破壊モデル。HHKBやQシリーズのような深い打鍵感を求めるなら方向性が違うが、「持ち運べる薄さで自分のキーマップを使いたい」という需要に応える製品は他にない。Magic Keyboardに2倍の価格を払う理由がTouch IDとApple純正の安心感だけなら、B1 Proは十分に検討する価値がある。