ロジクール Alto Keys K98Mは「コトコト」でHHKBの代わりになるか検討した

#ロジクール #キーボード #HHKB #ガスケットマウント #デスク環境

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Alto Keys K98Mのスペックを整理する

HHKBの半額で「ガスケットマウント」が手に入る時代が来た。ロジクールが2026年2月に発売した「Alto Keys K98M」は、同社初のガスケットマウント構造を採用したワイヤレスメカニカルキーボードである。独自の「UniCushionガスケット」と「Marble Switch」が生む打鍵感は「コトコト」。HHKBの「スコスコ」とは別ベクトルの心地よさだという評判が多い。公式18,590円、Amazon実売約16,900円。この価格で、仕事キーボードの選択肢になるのか検討した。

項目スペック
キースイッチMarble Switch(リニア / 押下圧40gf / ストローク3.2mm / 作動点1.9mm)
構造UniCushionガスケットマウント(10層吸音・防振構造)
キー配列日本語配列(JIS)102キー / 98%レイアウト
キーキャップPBT(透過式バックライト対応)
ホットスワップ対応(スイッチ交換可能)
接続Logi Bolt USBレシーバー / Bluetooth(最大3台Easy-Switch)
バッテリーUSB-C充電 / バックライトOFFで最大12ヶ月
ソフトウェアLogi Options+対応(Smart Actions / 12キーカスタマイズ)
サイズ401 × 147 × 39.6mm / 約1,100g
カラーグラファイト / オフホワイト
耐久性5,000万回キーストローク
価格18,590円(公式) / 約16,900円(Amazon実売)
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ガスケットマウントとは何か——ロジクールの「UniCushion」

ガスケットマウントは、キーボード自作(カスタムキーボード)界隈で主流になっている構造である。基板やプレートをシリコンやゴムのクッション材で挟み込むことで、打鍵時の衝撃を筐体全体で吸収する。結果として、底打ちの硬さが消え、打鍵音がまろやかになる。

ロジクールはこれを「UniCushionガスケット」として独自に設計し直した。通常のガスケットマウントはプレートの上下にガスケットを配置する2層構造が多いが、K98Mは10層の吸音・防振構造を謳う。基板の下にシリコンクッション層を敷き、キーキャップとスイッチの隙間にもフォームを挟み込むことで、打鍵音と振動の両方を抑制している。

自作キーボードでガスケットマウントを組むには、キットだけで2〜3万円、スイッチとキーキャップを合わせると5万円を超えることも珍しくない。それを18,590円の完成品で手に入る点は、自作をやらない層にとって大きな意味がある。

「コトコト」と「スコスコ」——打鍵感の違いを整理する

K98Mの打鍵感は「コトコト」と形容されることが多い。Marble Switchはリニア軸で、押下圧40gfと軽めの設計。ストローク3.2mm、作動点1.9mmという数値はCherry MX Redに近いが、ガスケットの効果で底打ち時の衝撃がかなり吸収されるという評判である。指が跳ね返るような反発ではなく、押し込んだ先でふわっと受け止められる感覚だという。

一方、HHKB Professional HYBRID Type-Sは静電容量無接点方式で、押下圧45g、ストローク3.8mm。いわゆる「スコスコ」という擬音が定着している独特の打鍵感だ。物理的な接点がなく、静電容量の変化でキー入力を検知するため、底打ちしなくても入力が成立する。この「底打ちしなくていい」という設計思想が、長時間タイピングでの疲労軽減につながっている。

K98M(コトコト系)の特徴

リニア軸・ガスケットマウントで底打ちの衝撃を吸収する。押下圧40gfで軽く、高速タイピングに向く。「打った」という手応えは感じつつ、不快な振動が残らない。ホットスワップ対応で、スイッチを好みに交換できるのも強みだ。

HHKB Type-S(スコスコ系)の特徴

静電容量無接点方式で底打ち不要。押下圧45gでやや重めだが、誤打が減り意識的なタイピングになる。「撫でるように打つ」感覚で指への負荷が極めて小さい。スイッチ交換は不可だが、構造がシンプルで耐久性が高い。

98%レイアウトという選択——テンキーがある安心感

K98Mは102キーの98%レイアウトを採用している。フルサイズキーボードからファンクションキー周辺の隙間を詰めてコンパクト化しつつ、テンキーはしっかり残す構成だ。横幅401mmは、フルサイズ(約440mm以上)より40mm以上短い。

HHKBは60%レイアウト(英語配列で60キー)で、テンキーはもちろんファンクションキーやカーソルキーすら独立キーとして存在しない。Fnキーとの組み合わせで全機能をカバーする設計思想で、慣れれば最速だが、慣れるまでの学習コストは小さくない。

ここは使い方で明確に分かれる。エクセルやスプレッドシートで数値を扱う頻度が高い人、IPアドレスやポート番号の入力が多いインフラエンジニアにとっては、テンキーの有無は作業速度に直結する。逆に、テキストエディタやターミナルが中心のコーディング用途なら、HHKBの60%レイアウトのほうがホームポジションからの手の移動が少なく効率的だ。

接続・ソフトウェアの差は無視できない

K98MはLogi BoltとBluetoothの両方に対応し、最大3台をEasy-Switchで切り替えられる。Mac / Windows / iPad間の切り替えがボタン一つで済むのは、マルチデバイス環境では明確なメリットだ。

さらにLogi Options+による「Smart Actions」が使える。特定キーにマクロを割り当て、アプリ起動→URLオープン→テキスト入力のような複数ステップを1キーで実行できる。エンジニアであれば、検証環境のSSH接続をワンキーで開くといった使い方が考えられる。

HHKBもBluetooth接続で最大4台の切り替えに対応するが、マクロ機能はキーマップ変更ツールでの配列カスタマイズが中心。2026年3月にVer.2.0.0がリリースされてショートカットキーの割り当ては改善されたものの、Logi Options+のようなアプリ連携型のマクロとは性格が異なる。

ただし、Logi Options+のキーカスタマイズにはレビューで不満の声も出ている。カスタマイズ可能なのはF4〜F12、End、Page Up、Page Downに限定されており、全キーを自由にリマップできるわけではない。この点は、全キーの入れ替えが可能なHHKBのほうが柔軟性が高い。

価格差は約20,000円——何に払うのか

K98MのAmazon実売価格は約16,900円。HHKB Professional HYBRID Type-Sは36,850円である。差額は約20,000円。この差額で手に入るもの、手に入らないものを整理する。

比較項目K98MHHKB Type-S
打鍵方式リニア軸+ガスケット静電容量無接点
レイアウト98%(テンキー付き)60%(コンパクト)
ホットスワップ対応非対応
マクロ機能Logi Options+ Smart Actionsキーマップ変更ツール
バックライトPBT透過式なし
重量約1,100g約540g
Bluetooth台数3台4台
キーリマップ12キー限定全キー対応
価格約16,900円36,850円

まとめ:K98Mは「HHKBの代わり」ではなく「新しい選択肢」

結論として、Alto Keys K98MはHHKBを置き換えるキーボードではない。打鍵感の方向性が根本的に違う。HHKBの「スコスコ」は静電容量無接点方式でしか得られない唯一無二の感覚であり、K98Mの「コトコト」はガスケットマウント×リニア軸という別のアプローチだ。

ただし、K98Mは「メカニカルキーボードでここまで心地よい打鍵感が出せるのか」という驚きを18,590円で提供してくれる。テンキーが必要な業務がある、Logi Options+のSmart Actionsでワークフローを自動化したい、バックライト付きで暗所でも使いたい——こうした要件が1つでもあるなら、K98Mは検討に値する。

個人的に気になるのは、ホットスワップ対応という点だ。リニア軸のMarble Switchが合わなければ、タクタイル軸やサイレント軸に交換できる。キーボードの打鍵感を「購入後に調整できる」というのは、HHKBにはない自由度である。HHKBと使い分ける2台目として、あるいはHHKBに手を出す前の最初のガスケットマウント体験として、K98Mの立ち位置は明確だ。なお、HHKBを持ち出して使う派には、PFU共同開発の膝上デスクデスクエニウェア2も合わせて検討したい。

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