Shokzの新型2機種は同じ19,880円で何が違うか|OpenFit Air 2とOpenRun Air 2を公式仕様で整理した
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Shokzが2026年9月16日に、耳掛け型の「OpenFit Air 2」と骨伝導型の「OpenRun Air 2」を同時に発売した。公式価格はどちらも税込19,880円で、価格では差がつかない。差がつくのは音を耳に届ける経路と、そこから連鎖して決まる防水等級・電源設計・コーデックの3点である。
同価格で並んだ2機種を、公式仕様の数字だけで選び分けられるところまで整理する。
基本スペック
| 項目 | OpenFit Air 2 | OpenRun Air 2 |
|---|---|---|
| 方式 | 空気伝導トランスデューサー(耳掛け型TWS) | 骨伝導スピーカー(ネックバンド一体型) |
| 音響技術 | Bassphere/OpenBass 2.0/DirectPitch | PremiumPitch 3.0 |
| 価格(税込) | 19,880円 | 19,880円 |
| 重量 | イヤホン7.2g±0.2g/ケース46.4g(総重量60.8g) | 26.4g±0.5g(ミニ25.9g±0.5g) |
| 連続再生 | 8時間(ケース併用36時間) | 10時間 |
| 急速充電 | 10分で約3時間 | 5分で約2時間 |
| 待機時間 | 本体1.5日/ケース収納180日 | 12日 |
| 防塵防水 | イヤホンIP55/ケースIP54 | IP67 |
| Bluetooth | 6.1 | 6.0 |
| コーデック | SBC、AAC | SBC |
| 操作方式 | 感圧式ボタン | 物理ボタン |
| マルチポイント | 対応(2台) | 対応(2台) |
| 保証 | 2年 | 2年 |
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方式の違いが防水等級に出ている
OpenFit Air 2はイヤホンがIP55、充電ケースがIP54。OpenRun Air 2は本体IP67で、公式は「ワークアウト後は水で洗い流してそのまま使い続けられる」としている(水泳・水中での使用は対象外と明記されている)。
IP55は防塵側が「粉塵の侵入を完全には防げないが動作に支障のない程度」、防水側が噴流水への保護という等級で、汗と小雨を想定した水準と読み取れる。IP67は粉塵の侵入を防ぎ、規定条件下の一時的な水没にも耐える等級で、丸洗いを前提にできるかどうかがここで分かれる。ネックバンド一体型で開口部が少ない骨伝導側のほうが、構造的に高い等級を取りやすい。充電ケースを持つTWS側は、ケースが別等級(IP54)になる点も合わせて見る必要がある。
再生時間は数え方が違う
カタログ上は「8時間」と「10時間」だが、この2つは同じ条件の数字ではない。
OpenFit Air 2は本体1回の充電で8時間、充電ケースを併用して36時間。OpenRun Air 2は充電ケースを持たない一体型のため、10時間は1回の充電で走り切れる時間そのものになる。バッテリー容量は OpenFit Air 2 がイヤホン56mAh・ケース600mAh、OpenRun Air 2 が本体137mAh/0.54Wh。
連続して長く使う用途なら10時間を1本で確保できる骨伝導側が有利で、細切れに使って都度ケースに戻す用途なら合計36時間の耳掛け型が有利になる。どちらも急速充電に対応しているが、外出直前に挿す10分で3時間(OpenFit Air 2)と5分で2時間(OpenRun Air 2)では、回復量の傾きも異なる。
なお、どちらもUSB Type-C充電ケーブルは同梱されない。
音の経路とコーデック
OpenFit Air 2のBassphere ドライバーは、高感度11.8mm円形スピーカーを2基搭載して16mm円形スピーカー相当の音響性能を出す設計と公式に説明されている。対応コーデックはSBCとAAC。ANCは非対応で、周囲の音を把握できる状態を保つ設計になっている。
OpenRun Air 2のPremiumPitch 3.0は、オールメタルのデュアルコイル・デュアルリード構造により、PremiumPitch 2.0+比で中高域の感度が3dB向上したと公式が記載している。対応コーデックはSBCのみ。
iPhoneを主機にする場合、AAC非対応のSBCのみという条件は無視できない差になる。一方でShokzアプリ側のEQは骨伝導側が手厚く、スタンダード/ボーカル/音量ブースト/プライベートの4プリセットに加えてカスタムEQを持つ。
前モデルからの変化
| 項目 | OpenFit Air | OpenFit Air 2 |
|---|---|---|
| 重量(片耳) | 8.7g | 7.2g |
| 連続再生 | 6時間(ケース併用28時間) | 8時間(ケース併用36時間) |
| 待機時間 | 最大30日 | 最大180日 |
| 急速充電 | 10分で約2時間 | 10分で約3時間 |
| 防塵防水 | IP54 | IP55 |
| Bluetooth | 5.2 | 6.1 |
| 操作方式 | タッチコントロール | 感圧式ボタン |
OpenFit Air 2は前モデル比17.2%の軽量化で、充電ケースも10.5%小型・総重量17.6%軽量になっている。待機時間の30日→180日は数字としては最も伸び幅が大きく、「常用ではなく持ち出し用に置いておく」使い方で効いてくる部分である。操作系はタッチから感圧式ボタンに変わり、公式は汗・水滴・髪の毛による誤操作を抑える意図だと説明している。
OpenRun Air 2側は、定番モデルOpenRunと比べて9%以上コンパクト・26.4gという位置づけで、標準サイズに加えてミニ(25.9g)が選べる。
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エンジニア視点で見るとどう使えるか
どちらもマルチポイントで2台同時接続に対応しているため、業務用PCとプライベートのスマホを跨ぐ使い方は両機種で成立する。分かれるのはコーデックと電源の扱いである。
作業中に長時間つけっぱなしにして、会議と音楽を跨ぐ使い方をするならOpenFit Air 2。AAC対応で、ケースに戻すたび回復するので「デスクに置いてあるケースが実質の充電スタンドになる」運用ができる。Bluetooth 6.1で、周辺に機器が多い環境での安定性も公式が訴求点に挙げている。
屋外で使う時間が長く、汗や雨に晒す前提ならOpenRun Air 2。IP67で洗い流せることと、ケースを持ち歩かなくてよい一体型であることは、荷物の設計まで含めて効いてくる。
耳を塞がない方式そのものの選び分けは、ワイヤレスイヤホンの選び方でカナル型・耳掛け型・イヤーカフ型を横並びにして整理している。同じShokzの上位機との距離感はShokz OpenFit Proを参照されたい。
気になる点
OpenRun Air 2がSBCのみという点は、同価格帯の他機種がAACやLDACを載せてきていることを考えると弱い。骨伝導という方式上、コーデックの差が体感に出にくい可能性はあるが、仕様表だけを見て比較する読者には不利に映る数字である。
OpenFit Air 2はANC非対応で、これは方式上の必然とはいえ「19,880円でノイズキャンセリングがない」と受け取られる価格帯でもある。同じShokzのフラッグシップはフォーカスモードを持っているため、静けさを求めるなら価格帯を上げる判断になる。
両機種ともUSB Type-C充電ケーブルが同梱されない点は、購入時に見落としやすい。手持ちのケーブルで賄える範囲ではあるが、同梱物は公式の記載どおりイヤホン本体とマニュアル類のみである。
また、発売直後のためAmazon.co.jpでの取り扱い状況は流動的で、公式ストアが先行するケースがある。
まとめ
同じ19,880円だが、選び分けの分岐は3つに集約できる。
- 丸洗いするか — するならIP67のOpenRun Air 2、汗と小雨までならIP55のOpenFit Air 2
- AACが要るか — iPhone中心ならAAC対応のOpenFit Air 2、SBCで足りるならOpenRun Air 2
- ケースを持ち歩くか — 合計36時間を取るならOpenFit Air 2、1本10時間で完結させるならOpenRun Air 2
重量で比べると、OpenFit Air 2は片耳7.2gだが持ち出し総重量は60.8g、OpenRun Air 2は26.4gで完結する。装着時の軽さと携行時の軽さはトレードオフの関係にあり、どちらの軽さを重視するかでも答えが変わる。
編集者:ナナ
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