Anker Nano Power Stripはデスクに挟む10ポート電源タップの本命か|70W USB-C×2搭載モデルを整理した
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Ankerが2026年7月1日に発売した「Anker Nano Power Strip(10-in-1, 70W, クランプ式)」は、デスクの天板にクランプで挟むことで、AC×6、USB-C×2、USB-A×2の合計10ポートを1台に集約する電源タップである。価格は9,990円(税込)。USB-Cは単ポート最大70W出力に対応し、MacBook Air クラスのノートPC充電までカバーできる。デスク周りの電源を1つに集約したいデスクワーカー向けの物理設計として、CIO Polaris CUBE DESKと並ぶ選択肢に位置づけられる。発売から1ヶ月が経過した現在も、公式ストアでの取り扱いが続いている。

Anker Nano Power Stripの基本スペック
| 項目 | Anker Nano Power Strip (10-in-1, 70W, クランプ式) |
|---|---|
| 発売日 | 2026年7月1日 |
| 価格 | 9,990円(税込) |
| 品番 | A9196 |
| ポート構成 | AC × 6 + USB-C × 2 + USB-A × 2(合計10ポート) |
| USB-C 最大出力 | 単ポート70W(MacBook Air充電対応) |
| 設置方式 | クランプ式(デスク天板に挟むだけ、工具不要) |
| 対応デスク厚 | 約1.5〜4.6cm |
| 延長コード長 | 1.5m |
| 安全機能 | PSE技術基準適合/雷ガード |
| その他 | 滑り止めパッド、片手抜き挿し対応設計 |
| 対応OS | Windows / macOS ほか(USB PD対応機器) |
工具不要でクランプで挟むだけという物理設計は、既存の卓上電源タップ・タコ足配線とは違うレイヤーで「デスクの電源環境」を再構成する製品と読み取れる。
Anker Nano Power Strip (10-in-1, 70W, クランプ式)
¥9,990
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クランプ式のメリット(デスク環境の物理最適化)
Anker Nano Power Stripの中核は、クランプ式の設置方式にある。
デスク天板を占有しない
従来の電源タップは、デスク上に置くとその分の面積を占有する。クランプ式はデスクの端に固定するため、天板の作業スペースを一切奪わない構造になる。モニターアームやマイクアーム、モニターライトのクランプと同じレイヤーで、電源環境を整えられる。
ケーブルの起点を「デスクの端」に集約
充電ケーブルの起点をデスクの端に持ってこられるため、机上を這うケーブル長が短縮できる。「モニター背面から降ろす」「デスク下から回す」といったケーブル配線とは別の解になる。
工具不要・移動可能
固定はクランプなので、DIYの穴あけや貼り付け式のような不可逆な設置作業が発生しない。デスクレイアウトを変えたい時、あるいは引っ越し時にも、クランプを緩めるだけで移動できる。
対応デスク厚 1.5〜4.6cm
一般的なデスク天板の厚さは概ね2〜3cm、FLEXISPOTなど昇降デスク天板は最大4cm程度が多い。この範囲を1台でカバーできる設計になっている。

木製デスク・ガラスデスク・傾斜付きデスクへの装着イメージが公式に提示されている。ガラス製・15mm未満・45mmを超える天板、および45度以上の傾斜がある縁は対象外になる。
10ポート構成の使い方
10ポートの内訳は「AC×6・USB-C×2・USB-A×2」で、実用上想定される配線パターンは以下の通り。
AC×6の使い道
- モニター(27〜32型4Kモニターは通常AC電源)
- モニターライト(BenQ ScreenBar系)
- デスクランプ
- 昇降デスクのモーター
- 卓上サーキュレーター/扇風機
- 予備1口(プリンター等の一時利用)
USB-C×2の使い道
- MacBook Air/MacBook Pro 14インチ(単ポート70W)
- iPad Pro/Air(30〜40W)
- 巻き取り式USB-Cケーブルで小物充電
USB-A×2の使い道
- 有線マウス・キーボードの給電
- 有線イヤホン用DAC
- Bluetooth接続の充電端子(Anker MagGo Battery等)
USB-C 70W単ポート出力は、MacBook Air(13インチ・15インチ)のフル充電に対応する。MacBook Pro 14インチは高負荷時に純正アダプタより出力が不足する場面があるものの、通常作業の範囲であればカバーできるラインになる。
CIO Polaris CUBE DESKとの比較
同じデスク用電源集約製品として、CIO Polaris CUBE DESKと比較すると特性が分かれる。
| 項目 | Anker Nano Power Strip | CIO Polaris CUBE DESK |
|---|---|---|
| 設置方式 | デスク天板にクランプ | 卓上に置く |
| ポート構成 | AC×6+USB-C×2+USB-A×2 | AC×3+USB-C×2+USB-A×1 |
| USB-C最大出力 | 70W | 67W |
| 天板占有 | なし | 8cm四方 |
| ディスプレイ | なし | あり(各USB出力表示) |
| ケーブル取り外し | 不可 | 可能(メガネケーブル) |
| 価格帯 | 9,990円 | 実勢1万円前後 |
「デスクの上を1cm²でも占有したくない」ならAnker、「持ち運びや状況確認しやすさ」を重視するならCIO、という棲み分けになる。ポート数はAnkerが多く、AC家電の集約力で優位。CIO側のラインナップと発表内容はCIO UPDATE 2026の記事で整理している。
Anker Nano Power Strip (10-in-1, 70W, クランプ式)
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エンジニア視点で見るとどう使えるか
- デスクの電源起点を集約:モニター・PC・充電器を1本の延長コードにまとめられ、コンセントからデスクまでの配線が1本で済む
- モニターアーム・マイクアームとの共存:クランプ位置を工夫すれば、モニターアームやマイクアームと干渉せず設置可能
- USB-C 70W単ポート:MacBook AirをフルパワーPD充電、モバイルバッテリー急速充電、iPadフル充電までカバー
- 雷ガード搭載:夏場の落雷対策として、高価な機材を守る保険的な役割
- 在宅ワーク×副業の並行運用:業務端末と個人端末を同時に充電・接続できる10ポート構成
気になる点
- ケーブル取り外し不可:延長コードが本体一体型なので、引越しや持ち運び時に取り回しが必要
- クランプ厚 4.6cm上限:一部の分厚い一枚板天板(無垢材デスク等)では取り付けできない場合がある
- AC口が横方向並び:大型ACアダプタを複数挿すと隣のポートを塞ぐ可能性。設計上、コンパクトAC電源との相性が良い
- ディスプレイなし:USB-C出力の状況(何W出ているか)はLED点灯のみで確認する形。CIO Polaris CUBE DESKにあるTFT表示のような情報量はない
- 色展開なし:現状ブラック相当のみ。白デスクとの見た目の統一感は選択できない
- カラーマッチング要件がある場合の代替検討:デスク周りを白系で統一している場合は、CIO Polaris CUBE DESKや他の卓上型のほうが選択肢が広い
まとめ
Anker Nano Power Strip(10-in-1, 70W, クランプ式)は、デスクの天板にクランプで挟むという物理設計で、既存の卓上電源タップとは別のレイヤーから「デスク環境の電源集約」を提案してきた製品と整理できる。AC×6・USB-C×2・USB-A×2の10ポート構成、USB-C 70W出力、対応デスク厚1.5〜4.6cm、雷ガード付きで9,990円という価格帯は、デスクワーカー・エンジニアの1台目電源タップとして現実的な選択肢になる。
天板を1cm²でも空けたい・モニターアームやマイクアームと同じレイヤーで電源環境を組みたい場合は、Anker Nano Power Stripが優位。天板に置ける余裕があり、ディスプレイでの状況確認や取り外しの柔軟性を重視するならCIO Polaris CUBE DESKが候補になる。
なお、電源タップ型を含めた充電機器全体のタイプ別の選び方は充電器の選び方の記事にまとめている。W数の考え方や合計出力の見方から詰めたい場合はそちらを起点にするとよい。
編集者:ナナ
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