エレコムのiPad用キーボードケースTouchBook Smartは6機種で何が違うか|マグネット接続とBluetooth併用の2WAY、対応iPadと価格差を整理した
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エレコムは2026年10月14日、iPad用のケース付きキーボード「TouchBook Smart」を公式サイトのニュースリリース(EL42-176)で公表した。リリースでは9月下旬から新発売と案内されている。ラインアップは6機種で、iPad本体のサイズ・世代に合わせた3種類に、接続方式の違いで2系統が用意される。マグネット接続のみのTK-CA300/301/302と、マグネット接続とBluetoothを切り替えられる2WAYのTK-CA400/401/402という構成である。
キーボードはケースから分離でき、日本語配列・81キー・パンタグラフ式という基本仕様は6機種で共通している。選び分けの軸は「iPadの機種」「Bluetoothの要否」「Apple Pencilの充電」の3点に絞られる。公式の仕様をもとに整理する。
6機種の型番と対応iPad
| 型番 | 接続方式 | 対応iPad | Apple Pencil充電 | マルチファンクションキー |
|---|---|---|---|---|
| TK-CA300MUPBK | マグネット | 11インチiPad Pro(M5/M4) | 可能 | 13種 |
| TK-CA301MUPBK | マグネット | 11インチiPad Air(M4/M3/M2)、iPad Air 10.9インチ(第5/4世代) | 可能 | 13種 |
| TK-CA302MUPBK | マグネット | 11インチiPad(A16)、iPad 10.9インチ(第10世代) | 不可 | 13種 |
| TK-CA400MMPBK | マグネット+Bluetooth | 11インチiPad Pro(M5/M4) | 可能 | 12種 |
| TK-CA401MMPBK | マグネット+Bluetooth | 11インチiPad Air(M4/M3/M2)、iPad Air 10.9インチ(第5/4世代) | 可能 | 12種 |
| TK-CA402MMPBK | マグネット+Bluetooth | 11インチiPad(A16)、iPad 10.9インチ(第10世代) | 不可 | 12種 |
対応するのは11インチ級(iPad Airは10.9インチ世代を含む)で、13インチ版のiPad Pro/iPad Airは6機種とも対象に含まれていない。購入前にiPadの画面サイズと世代を確認する必要がある。iPad Air M4を使う場合は、TK-CA301MUPBK(マグネット)かTK-CA401MMPBK(2WAY)が該当する。
Apple Pencilの充電は、ケースを装着したまま行えるのがiPad ProとiPad Air向けの4機種。iPad(A16/第10世代)向けの2機種は不可と明記されている。
共通仕様:キー・スタンド・給電
6機種に共通する仕様は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| キー配列 | 日本語配列、81キー |
| キー方式 | パンタグラフ |
| キーピッチ | 約17.0mm |
| キーストローク | 約1.3mm |
| バックライト | あり |
| トラックパッド | あり(ジェスチャー操作に対応) |
| スタンド | 無段階で角度を固定 |
| ケース形状 | キーボード装着時にiPadを全方位から保護 |
| 外形寸法 | ケース:約257×198×15mm/キーボード:約255×198×7mm |
| ペン | iPad対応のマグネット付きタッチペンを取り付け可能 |
キーピッチ約17.0mmは、フルサイズキーボードで一般的な19mm前後より狭いミニサイズの設計である。ストロークは約1.3mmと浅く、薄型ノートPCに近い構成と読み取れる。トラックパッドとバックライトを備えるため、キーボード単体でカーソル操作まで完結する。
なお、トラックパッドやマルチファンクションキーは「使用環境により動作しない場合がある」と公式に注記されている。iPadOSの機能に依存する部分があり、バージョンによる差は購入前に把握しておきたい。
マグネット専用と2WAYの違い
2系統の違いは接続方式と、それに伴う電源まわりにある。
| 比較項目 | マグネット専用(TK-CA300系) | 2WAY(TK-CA400系) |
|---|---|---|
| 接続 | USB Type-Cプラグ経由のマグネット接続(有線)。ペアリング不要 | マグネット接続に加え、Bluetooth Low Energy(HOGP対応)。Fn+接続先切替キーで切り替え |
| 電源 | iPadからのバスパワー給電 | バスパワーに加え、内蔵リチウムイオン二次電池(満充電で最長約1カ月) |
| 複数機器 | 不可 | Bluetoothで複数機器に接続可能 |
| Bluetooth対応OS | ー | Windows 11/10、macOS Tahoe 26以降、iOS/iPadOS 26以降、Android 16以降、ChromeOS |
| 電波到達距離 | ー | 最長約10m |
| ケースのUSB-C充電 | Apple Pencilの充電に使用(iPad Pro/Air向け) | iPadとキーボードをまとめて充電可能 |
| マルチファンクションキー | 13種 | 12種 |
| 重量(例) | 約753g(TK-CA301MUPBK) | 約772g(TK-CA402MMPBK) |
2WAYモデルは、iPadから外したキーボードをMacやWindows PCのBluetoothキーボードとして使える点が差になる。マグネット専用モデルにはBluetooth接続の記載がなく、iPad専用の周辺機器という位置づけである。一方で、公式ページで確認できた例(TK-CA301MUPBKとTK-CA402MMPBK)では、マグネット専用のほうが約19g軽く、マルチファンクションキーが1種多い。
充電まわりには条件がある。ケースのUSB Type-CポートからiPadとApple Pencilを充電するには、USB Type-C同士のケーブルと20W以上のAC充電器が必要で、充電ケーブルは付属しない。USB-A-USB Type-Cケーブルでは充電できないとされている。ケーブルと充電器は別途用意する前提である。
価格:公式ページ内で2種類の表記がある
価格の表記は、リリースと製品ページで数値が異なる。
| 型番 | リリース記載(店頭実勢価格・税込) | 製品ページ記載(標準価格・税込) |
|---|---|---|
| TK-CA300/301/302 | 21,480円 | 33,044円(TK-CA301MUPBKで確認) |
| TK-CA400/401/402 | 25,980円 | 39,974円(TK-CA402MMPBKで確認) |
リリースは「店頭実勢価格」として21,480円と25,980円(税抜19,527円・23,618円)を示し、製品ページは「標準価格」として33,044円と39,974円を示している。製品ページには、標準価格が希望小売価格なのか店頭実勢価格なのかの注記がない。実売価格は販売店ごとに変わる可能性があり、購入時は販売ページの表示価格で確認するのが確実である。
どちらの表記でも、2WAYはマグネット専用より約4,500〜6,900円高い。この差額がBluetooth接続と内蔵バッテリーの対価と整理できる。
エンジニア視点:2WAYが効く条件
キーボードケースの選定で見るべき点は、iPad以外の機器にも同じキーボードを使うかどうかである。
- iPad単体で完結する場合:マグネット専用で足りる。ペアリング不要で、装着した時点で給電される。バッテリーの充電管理が不要で、軽い。
- Macや会社のWindows PCにも使い回す場合:2WAYが該当する。Bluetoothの接続先切替で、キーボードを外して別機器に使える。macOS Tahoe 26以降やWindows 11/10が対応OSとして挙げられている。
- iPadの機種:Apple Pencilを常用するなら、充電可能なiPad ProまたはiPad Air向けが条件になる。iPad(A16)向けはPencil充電に対応しない。
キーボード選びの全体像はキーボードの選び方、iPad本体を含めた比較はタブレットの選び方で整理している。
気になる点
- 13インチ非対応:iPad Pro/iPad Airの13インチ版は6機種とも対象外。大画面モデルを使っている場合は別製品が必要になる。
- 価格表記の幅が大きい:標準価格と店頭実勢価格の差が約1.5倍あり、購入時点の販売価格を見ないと判断できない。
- 充電ケーブルが付属しない:Apple Pencil充電やまとめ充電を使う場合、20W以上の充電器とUSB-C同士のケーブルを別途用意する。
- 機能の動作条件:トラックパッド・マルチファンクションキーは使用環境により動作しない場合があると注記されている。
- 重量:キーボード装着時は約753〜772gで、iPad本体に加わる重量として無視できない。携行重視なら、キーボードを外して使う運用が前提になる。
まとめ
TouchBook Smartは、同じ基本設計で「iPadの機種」と「接続方式」を掛け合わせた6機種構成である。iPad単体で使うならマグネット専用、MacやWindows PCにも使い回すなら2WAY、Apple Pencilを充電したいならiPad ProまたはiPad Air向け、という判断軸で絞り込める。購入前に確認すべきは、手元のiPadが11インチ級かどうかと、販売ページの実売価格である。
編集者:ナナ
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