Elgato Wave Goは服に付けても手に持っても使える無線マイク|USB-C受信機・2.4GHz・24ms以下の仕様をWave:3 MK.2との差で整理した
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Elgato(Corsair傘下)が2026年10月13日、同社初のワイヤレスマイク Wave Go を発表した。服に留めるクリップオン型と、専用ハンドルに載せて手に持つハンドヘルド型を1セットで切り替えられる構成で、受信機をスマートフォンまたはPCのUSB-Cポートに挿して使う。Wave:3 MK.2のようなデスク据え置きのUSBマイクとは別系統の製品であり、本記事では公式の公開情報だけを使って仕様と立ち位置を整理する。
Wave Goの基本スペック
公式の技術仕様ページに記載された数値は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 構成 | 送信機(TX)・USB-C受信機(RX)・Smart Handle・キャリングケース |
| マイクカプセル | 6mmエレクトレットコンデンサー |
| 指向特性 | 無指向性 |
| 周波数特性 | 60Hz〜20kHz |
| サンプルレート/ビット深度 | 48kHz/24bit |
| 最大音圧レベル | 115 dB SPL(1% THD・1kHz) |
| 無線方式 | 2.4GHz ISM帯、LC3コーデック |
| 遅延 | 24ms以下 |
| 通信距離 | 約30m |
| 送信機の駆動時間 | 約8時間(10分の急速充電で約1時間使用可) |
| 重量 | 送信機7g、受信機7g、Smart Handle 62g |
| 対応OS(アプリ) | Android 8.0以降、iOS/iPadOS 17以降 |
| 対応OS(Wave Link・任意) | Windows 11以降、macOS 15以降 |
無指向性のカプセルは、口元からの距離を短く保つ使い方を前提にした設計と読み取れる。クリップオンでは胸元、ハンドヘルドでは口元に近い位置で収音するため、周囲の音を拾う量は距離の取り方で大きく変わる。
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2つの使い方とSmart Handleの役割
Wave Goの特徴は、同じ送信機を装着方法だけで切り替える点にある。公式発表では、クリップオンとハンドヘルドで次のように整理されている。
| 使い方 | 構成 | 公式の説明 |
|---|---|---|
| クリップオン | 送信機をマグネットクリップまたはマグネットプレートで衣服に装着 | 屋外用のウィンドスクリーン付属。Auto Gain・リミッター・ローカットで処理 |
| ハンドヘルド | 送信機をSmart Handleに載せて手に持つ | EQ Shiftで位置に応じて音質を切り替え、近接時に温かみと存在感を強める |
Smart Handleは握る部分であると同時に充電ケースも兼ねる。公式仕様では容量900mAhで、送信機をおよそ6回フル充電できるとされている。駆動時間の表記は資料によって異なり、技術仕様ページでは約48時間、製品ページでは約40時間となっている。数値を比較に使う場合は、どちらのページの値かを区別する必要がある。
同梱物は、送信機1個、USB-C受信機、Smart Handle、キャリングケース、マグネットプレート、マグネットクリップ、ウィンドスクリーン2個、収納ポーチ、USB-C充電ケーブルである(製品ページの記載)。
スマホとPCでの接続条件
受信機はUSB-C端子で、スマートフォンやタブレット、PCに直接挿して使う。Bluetoothは専用アプリとの連携用で、音声の伝送自体は2.4GHzの専用無線が担う。
PCでは通話、ポッドキャスト、AI音声入力に使え、任意のミキシングソフト Wave Link と組み合わせるとVoice Focus(AIによる反響・背景ノイズの低減)が使える。ただし Wave Link の対応はWindows 11以降とmacOS 15以降に限られるため、古いOSを使う環境ではこの機能が使えない前提で考える必要がある。受信機はパススルー充電(5V/1A)にも対応する。
デスク環境の視点では、ポートの取り合いが判断材料になる。受信機がUSB-Cを1口使うため、ノートPCのポート数が少ない場合は、ドックやハブ経由で空きを確保できるかを先に確認したい。
Wave:3 MK.2との違い
Elgatoは公式ページで、Wave GoとWave:3 MK.2の役割を分けて説明している。
| 項目 | Wave Go | Wave:3 MK.2 |
|---|---|---|
| 接続 | 送信機から無線でUSB-C受信機へ | USBでPCに直結 |
| 主な用途 | 外出先の収録、インタビュー、移動しながらの配信、2人収録 | デスクでの配信・ゲーム・ポッドキャスト・通話 |
| 指向性 | 無指向性 | カーディオイド |
| 音声処理 | Auto Gain、ノイズキャンセル、EQ Shift | Wave FX Processor(Clipguard 2.0、VSTインサート) |
| 米国希望小売価格 | 99.99米ドル | 169.99米ドル |
指向性が異なるため、周囲の音の入り方も別物になる。デスクで正面の声だけを録りたい用途はカーディオイドのWave:3 MK.2、動きながら口元の近くで収録する用途はWave Goという切り分けである。マイクの種類ごとの整理は マイクの選び方 にまとめてある。
価格・発売状況
公式発表では、2026年10月13日からelgato.comで販売が始まり、米国の希望小売価格は99.99米ドル。CORSAIRの正規販売店は順次追随するとされている。国内の販売価格と取扱店は、公式の日本語ページでは今回の確認時点で確定できなかった。購入を検討する場合は、国内の正規販売ページの価格と保証条件を先に確認したい。
Amazon.co.jp にも商品ページが掲載されている(Amazon.co.jp限定セットの扱いのため、構成と価格はリンク先で確認したい)。
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気になる点
- 32bitフロート録音の記載がない:公開仕様は24bit/48kHzで、フロート録音には触れられていない。録音後に音量を大きく持ち上げる運用では、ゲイン設定が重要になる
- 単体での内蔵録音は仕様に記載なし:公開されている仕様に内蔵ストレージの項目はなく、収録はスマホ・PCのアプリ側で行う前提と読み取れる
- Wave Linkの対応OSが新しい:Windows 11以降・macOS 15以降が条件
- 電池表記の揺れ:Smart Handleの駆動時間は約48時間と約40時間の2種類が公式内にある
- 指向性は無指向性:騒がしい場所では距離の取り方が音質を左右する
まとめ
Wave Goは、ピンマイクとハンドマイクを1つの送信機で兼ねる点と、USB-C受信機をスマホ・PCへ挿すだけの構成が特徴のワイヤレスマイクである。24bit/48kHz・遅延24ms以下・通信距離約30mという仕様は、移動しながらの収録を想定した数値と整理できる。机上で据え置く用途ではWave:3 MK.2やShureのUSBマイク(Shure MV6 Gen 2の整理)のほうが役割に合う。国内価格と販売店が公式ページで確定した段階で、購入条件を再確認するのが妥当である。
公式情報:Elgato Wave Go 製品ページ / Wave Go 技術仕様 / Wave Go と Wave:3 MK.2 の比較 / Corsair 公式ニュースルーム
編集者:ナナ
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