マイクアームの選び方|ロープロ・ガスサポート大型・スタジオ用の3タイプをElgato・RODE公式仕様で整理した
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マイクアームは、デスクの天板に固定してマイクを口元へ運ぶ可動式の支柱である。マイク本体の性能が同じでも、口元との距離とモニターとの干渉は設置方法で変わるため、配信・収録・Web会議のいずれでも収音条件を左右する周辺機器になる。
ここではロープロファイル型・大型高耐荷重型・スタジオ用ブーム型の3タイプを、ElgatoとRODEの公式仕様で整理する。マイク本体の選び方はマイクの選び方、ワイヤレスで口元に付ける方式はElgato Wave Goで扱っている。
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選び方で差が出る4つの軸
| 軸 | 何が違うか | 判断への影響 |
|---|---|---|
| 耐荷重 | 1.2kg〜3kgまで。マイク単体ではなくショックマウントなどの付属品を含む表記が多い | 載せるマイクの重量に加え、ショックマウントやポップガードの合計で判定する |
| リーチ | 740mm〜940mm | 机の奥行とモニターの位置に対し、口元まで届くかが決まる |
| 高さ(ロープロか否か) | 画面の下を通せる低い構造か、高く立ち上がる構造か | モニター前の視界をふさがず設置できるかが変わる |
| 固定方法 | クランプの対応厚が60mm〜70mm | 天板の厚みと、机の端に固定できる余白の有無で使えるかが決まる |
耐荷重の数値は、機種によって「マイクとアクセサリーを含む」と明記されている。マイクの公称重量だけを当てはめると、ショックマウントを付けた時点で上限を超えることがある。
3タイプの仕様比較
| タイプ | 製品 | 価格(公式) | 耐荷重 | リーチ | クランプ |
|---|---|---|---|---|---|
| ロープロファイル | Elgato Wave Mic Arm LP | 15,680円 | 2kg(マイク・付属品込み) | 740mm | 最大60mm |
| 大型高耐荷重 | Elgato Wave Mic Arm Pro | 29,980円 | 3kg(付属品込み) | 750mm | 最大60mm |
| スタジオ用ブーム | RODE PSA1+ | 国内公式ページに価格の記載なし | 94g〜1.2kg | 水平940mm/垂直860mm | 厚さ70mmまで |
Elgatoの2機種は公式サイトの日本円価格、RODEはグローバル公式の仕様ページに基づく。RODEの国内価格は公式の製品ページに記載がなく、販売店ごとに異なるため、購入時に販売ページで確認する必要がある。
ロープロファイル型|Elgato Wave Mic Arm LP
LPは、モニターの下を通して設置できる薄型の構造を前提にしたアームである。公式仕様では、耐荷重が2kg(マイクと付属品を含む)、アームの全長は水平に伸ばした状態で740mm、重量は1,723gになる。可動域は水平方向に360度、垂直方向は上に90度・下に60度、垂直の移動幅は550mmと示されている。
取り付けネジは1/4インチが標準で、3/8インチと5/8インチの変換アダプターが付属する。このため、Elgato製以外のマイクでも、取り付けネジ径が合えばそのまま載せられる。ケーブルは内部のレールに通し、磁気式のカバーで開閉する方式になっている。
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大型高耐荷重型|Elgato Wave Mic Arm Pro
Proは、LPより耐荷重と重量が一段上の構成になる。公式仕様では耐荷重が3kg、アームリーチが750mm、重量が2kg(アクセサリーとライザーを除く)で、価格は29,980円である。水平の可動域は75cm、垂直は上に70度・下に50度で、ライザー(35mm)が付属する。クランプの開口幅は最大60mmで、ネジマウントは1/4インチに3/8インチ・5/8インチのアダプターが付く。
LPとの差は、価格差の14,300円で耐荷重が1kg増える点に集約される。耐荷重が足りなくなるのは、大型のダイナミックマイクにショックマウントとポップガードを重ねる構成であり、マイク単体が軽ければLPの2kgで収まる。
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スタジオ用ブーム型|RODE PSA1+
PSA1+は、放送・収録向けのスタジオアームである。RODEの公式ページでは、重さ94gから1.2kgまでのマイクとショックマウントに対応し、リーチは水平940mm・垂直860mm、クランプは厚さ70mmまでの天板に固定できる。厚さ55mmまでの天板には、ネジ式のデスクインサートも使える。
ケーブルはUSBとXLRの両方に対応した一体型のケーブルマネジメントに通す構成になる。耐荷重はElgatoの2機種より低いが、リーチは940mmと最も長く、机の奥行が深い配置で口元まで届かせたい場合の候補になる。
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条件別の選び分け
| 条件 | 向くタイプ | 理由 |
|---|---|---|
| モニターの前に支柱を立てたくない | ロープロファイル(LP) | 画面の下を通す設置を前提にした薄型構造 |
| 重いマイクにショックマウントを重ねる | 大型高耐荷重(Pro) | 耐荷重3kgで、付属品込みの余裕が最も大きい |
| 机の奥行が深く、口元まで距離がある | スタジオ用(PSA1+) | 水平リーチ940mmが3機種で最長 |
| 軽量のUSBマイクを使う | ロープロファイル(LP) | 耐荷重2kgで足りる範囲に収まりやすい |
| 天板が厚い、または端に余白がない | PSA1+のデスクインサート | 厚さ55mmまでの穴あけ固定が選べる |
モニターを別のアームで浮かせている場合は、その可動範囲とマイクアームが干渉しないかも確認項目になる。モニター側の設計はモニターアームの選び方に整理している。
気になる点
- 耐荷重はすべて「付属品を含む」前提の数値であり、マイクの公称重量だけでは判定できない
- RODE PSA1+の国内価格は公式ページに記載がなく、販売店によって差が出る
- クランプの対応厚は天板の上限しか示されておらず、極端に薄い天板での固定条件は公式に記載がない
- 国内メーカーのマイクアームには生産完了の製品もあるため、型番ごとに現行品かどうかを確認する必要がある
まとめ
マイクアームは、耐荷重・リーチ・高さ・クランプ厚の4条件で絞れる。軽量マイクとモニター下の設置ならLP、重い構成ならPro、奥行が深い配置ならPSA1+という分け方になる。マイクの選定が先に決まっているなら、その重量にショックマウントを足した値を基準にすると、アームの候補が機械的に絞れる。
編集者:ナナ
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